仕事が早く終わったら、その時間で何をするのか
仕事の効率化というと、作業時間を短くすることが注目されます。
これまで1時間かかっていた仕事を30分で終わらせる。
何度も入力していた情報を一度で済ませる。
書類の確認や整理にかかる時間を減らす。
こうした改善には意味があります。
しかし、私はもう一つ考えたいことがあります。
それは、仕事が早く終わった後、その時間を何に使うのかということです。
例えば、営業事務の仕事では、受発注の入力、見積書や納品書の作成、納期確認、仕入先や協力会社との連絡など、さまざまな業務があります。
その中には、決められた情報を入力したり、書類を整理したりする作業もあります。
こうした仕事は、仕組みを工夫することで時間を短縮できる可能性があります。
表計算ソフトの機能を活用する。
書類の形式を整理する。
必要な情報を探しやすくする。
AIなどの新しい技術を取り入れることも、選択肢の一つです。
では、そうして生まれた時間を何に使うのでしょうか。
例えば、お客様から届いた注文内容を、もう少し丁寧に確認することができます。
製造担当者と、仕事の進め方について話す時間をつくることもできます。
これまで忙しくて後回しになっていた書類の整理や、仕事の改善に取り組むことも考えられます。
また、新しい知識を学ぶ時間に使うこともできます。
営業事務であれば、材料や加工方法、図面の見方などを少しずつ覚える。
製造担当者であれば、新しい工具や加工方法について調べる。
経験豊富な人であれば、自分が身につけてきた知識を周囲に伝える。
そうした時間にも価値があります。
もちろん、仕事を早く終わらせたからといって、必ず別の仕事を増やせばよいというわけではありません。
無理のない仕事の進め方を考えることも大切です。
効率化によって、確認する余裕が生まれる。
落ち着いて仕事に取り組める。
問題が起きたときに、慌てず対応できる。
そうした変化も、働く人にとって意味があると思います。
(株)アリスは、研究開発から生産現場まで、さまざまな製作案件に関わっています。
毎回同じ製品をつくるとは限らず、案件ごとに材料、加工方法、納期などを考える必要があります。
仕事には、決められた手順で進められる部分と、その都度考えなければならない部分があります。
できるだけ効率よく進められるところは改善する。
一方で、お客様との打ち合わせや製作方法の検討など、必要なところには十分な時間を使う。
その区別が大切だと思います。
新しい道具を使うことも、仕事の仕組みを変えることも、目的ではありません。
働く人が仕事を進めやすくなり、お客様によりよいものづくりを届けられること。
そのために、時間の使い方そのものを考え続けていきたいと思っています。