仕事ができる人は、仕事をよく知っている。
(株)アリスで考える「仕事ができる人」は、特別な才能を持っている人ではありません。
何でも知ろうとする人です。
「あの材料は、どこにあるのだろう。」
「なぜ、この加工方法を選んだのだろう。」
「この仕事は、このあと誰につながるのだろう。」
「以前はどんな問題があって、どう解決したのだろう。」
そんな小さな疑問を、そのままにしない人です。
分からなければ聞く。
気になれば調べる。
実際に見てみる。
できることであれば、自分でもやってみる。
一つひとつは小さなことですが、それを続けている人は、少しずつ仕事の全体像が見えるようになっていきます。
最初は、
「この作業をどうすればいいのか。」
だけを考えていた人が、経験を積むと、
「なぜ、この順番なのか。」
「ここを先に確認したほうが、次の人が仕事をしやすい。」
「この材料なら、前に似た仕事があった。」
と考えられるようになります。
知っていることが増えると、単に物知りになるわけではありません。
判断できることが増えていきます。
新しい仕事を任されたときにも、
「まず何を確認すればいいか。」
「過去のどの仕事が参考になりそうか。」
「誰に聞けば分かるか。」
を考えられるようになります。
それが、仕事を知るということだと思っています。
世の中には、記憶力が良い人もいます。
理解が早い人もいます。
一度説明を聞いただけで、すぐにできる人もいます。
それも一つの能力です。
でも、(株)アリスでは、それだけで「仕事ができる」とは考えていません。
仕事ができる人は、自分の担当だけではなく、その周りのことも少しずつ知っています。
会社の仕事が、どのような流れで進んでいるのか。
お客様が、何を求めているのか。
前工程では、どんな仕事をしているのか。
次の人は、何が分かれば動きやすいのか。
一緒に働く人は、どんな役割を担っているのか。
そうしたことを知っているから、状況に合わせて考え、周囲と協力しながら仕事を進めることができます。
そして、「誰が一番仕事ができるか」は、立場や肩書きだけでは決まりません。
私は、会社全体の仕事やこれまでの経緯について、最も広く知っている立場です。
一方で、製造現場の加工については、毎日そこで仕事を続けている人のほうが、私より細かな変化や現場の感覚を知っていることがあります。
営業事務にも、その仕事を続けているからこそ分かることがあります。
仕上げや検査にも、実際に製品へ触れている人だから気づけることがあります。
それぞれが、自分の仕事を深く知っていく。
そして、お互いが知っていることを持ち寄る。
そうすることで、会社全体としてできる仕事も増えていきます。
仕事ができる人とは、最初から何でも知っている人ではありません。
分からないことに興味を持ち、自分から知ろうとしてきた人です。
昨日まで知らなかったことを一つ知る。
一つの作業だけでなく、その理由まで知る。
自分の担当だけでなく、その前後の仕事も少し知る。
そうした積み重ねによって、その人の中に判断できる材料が増えていきます。
(株)アリスでは、その仕事をどれだけ知っているかではなく、どれだけ知ろうとしてきたかも大切にしています。
知ろうとする姿勢が経験を増やし、経験が判断力になり、やがてその人に仕事を任せられる力へ変わっていく。
それが、(株)アリスが考える「仕事ができる人」です。