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人を変えるのではなく、変わるきっかけをつくる。

2024.04.19

私は20代の頃から部下を持ち、多くの人と仕事をしてきました。

どうすれば成長するのか。

どうすれば自分で考えて動けるようになるのか。

どうすれば、それぞれが持っている力を発揮できるのか。

長い間、考え続けてきたテーマです。

教え方を変えてみる。

任せる範囲を広げてみる。

細かく説明する。

反対に、少し距離を置いて自分で考えてもらう。

さまざまな関わり方を経験してきました。

そして今感じているのは、人を外から無理に変えることはできないということです。

会社や上司にできることは、もちろんあります。

仕事に必要な知識を伝える。

経験したことのない仕事へ挑戦する機会をつくる。

失敗したときに、一緒に原因を振り返る。

困ったときに相談できる環境を整える。

本人が成長するための材料や機会は、いくらでも用意できます。

しかし、それをどう受け取るかは本人によって違います。

同じことを教わっても、自分なりに考え、次の仕事で試してみる人がいます。

失敗した経験から、「次はどうすればよいだろう」と考える人もいます。

一方で、同じ話を聞き、同じ経験をしても、行動が変わらないこともあります。

これは、どちらが良い悪いという単純な話ではありません。

人には、それぞれ変化するタイミングがあります。

まだ必要性を感じていないことを、周囲がどれだけ強く求めても、本人の中で本当の変化にはつながりにくいものです。

逆に、自分自身で「このままではいけない」「もっとできるようになりたい」と感じたとき、人の行動は大きく変わることがあります。

それまで聞き流していた言葉の意味が、急に分かるようになる。

人から言われていたことを、自分から始めるようになる。

分からないことを、自分から質問するようになる。

成長は、外から押しつけるものではなく、本人の中で必要性が生まれたところから始まるのだと思います。

だから(株)アリスでは、人を無理に変えようとするのではなく、変わるためのきっかけをつくることを大切にしています。

考え方を伝える。

経験できる仕事を用意する。

挑戦した結果を一緒に振り返る。

そして、自分で考える余白を残す。

会社ができることを丁寧に続けながら、本人が一歩を踏み出す瞬間を尊重する。

研究開発から生産現場まで、技術も人も一日で成長するものではありません。

小さな経験と気づきを積み重ね、自分自身で必要性を感じたときに、人は本当の意味で変わり始める。

長く人と関わってきた中で、今はそう考えています。

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