一度に進めず、一つずつ確かめる
仕事を早く進めようと思うと、できるだけ多くのことを一度に片づけたくなることがあります。
複数の作業をまとめて進めれば、効率がよくなるように感じます。
しかし、仕事の内容によっては、一つずつ確認した方が、結果的に早く進む場合があります。
ChatGPTとホームページの修正方法について考えているときにも、このことが課題になります。
例えば、WordPressで管理しているホームページの表示を変更する場合です。
文字の大きさ、画像の配置、ボタンの位置など、改善したい部分が複数あることがあります。
それらを一度に変更すれば、作業回数は少なくなるかもしれません。
しかし、修正後に表示が崩れた場合、どの変更が原因なのか分かりにくくなります。
また、AIが示した修正方法が、実際のテーマファイルや画面の構造に適していないこともあります。
だからこそ、最初に現在の状態を確認することが重要です。
どのファイルに、どのような記述があるのか。
修正する場所は正しいのか。
変更によって、ほかの部分に影響しないか。
そうしたことを確かめながら進める必要があります。
一か所を変更し、結果を確認する。
問題がなければ、次の作業へ進む。
うまくいかなければ、その変更について原因を調べる。
こうした進め方であれば、問題が起きたときにも状況を整理しやすくなります。
これは、製造業の仕事でも共通しています。
例えば、切削加工で寸法が安定しない場合です。
工具の種類、切削条件、材料の固定方法、加工順序など、結果に影響する要素はいくつもあります。
すべてを同時に変更してしまうと、加工結果が改善しても、何が効果をもたらしたのか判断しにくくなります。
条件を一つずつ見直し、結果を比較することで、原因を考えやすくなります。
また、途中で結果を確認することは、失敗を防ぐためだけではありません。
どの方法が適しているのかを理解し、次の仕事に活かすためにも役立ちます。
もちろん、すべての仕事を一つずつ進めなければならないわけではありません。
複数の作業を並行して進めた方が効率的な場合もあります。
大切なのは、仕事の性質に合わせて進め方を考えることです。
(株)アリスは、樹脂・金属・ゴムなど、自社加工と国内協力会社の技術を組み合わせながら、さまざまな製作案件に関わっています。
試作品や多品種少量加工では、案件ごとに条件が異なることも多くあります。
だからこそ、問題が起きたときには、何を変更し、どのような結果になったのかを把握することが重要です。
AIとの仕事でも、ものづくりでも、作業を進めることだけを目的にしない。
一つひとつの結果を確かめ、次の判断につなげる。
その積み重ねが、正確で無駄の少ない仕事につながると考えています。