一人で頑張るより、仕事がうまくつながる方がいい
仕事ができる人というと、何でも一人でこなせる人を思い浮かべるかもしれません。
でも(株)アリスでは、そういう人だけが仕事を前に進めているわけではありません。
むしろ大切なのは、自分の仕事だけを見るのではなく、その前後まで少し意識できることだと思っています。
例えば、お客様から注文があり、図面データとご希望の納期が届く。
営業事務が内容を確認する。
材料を手配する。
製造が加工する。
仕上げをする。
必要なら協力会社へお願いする。
検査をして、出荷する。
一つの製品が完成するまでには、いくつもの仕事がつながっています。
だから、自分のところだけ問題なく終われば、それで十分とは限りません。
営業事務が納期の厳しさに早く気づけば、製造は準備を前倒しできます。
製造が加工中に違和感を見つければ、その後の仕上げや検査で問題になる前に止められます。
仕上げをする人が傷や形状の違いに気づけば、お客様へ届く前に確認できます。
誰か一人の大きな活躍ではなく、こうした小さな気づきが仕事を守っています。
私は会社員時代、営業として多くの仕事に関わってきました。
自分が注文を取れば終わりではありませんでした。
製造する人がいる。
設備を動かす人がいる。
協力会社がいる。
納期を管理する人がいる。
最後には、その製品や設備を使うお客様がいる。
いろいろな立場の人と仕事をする中で、良い仕事ほど、一人の力だけでは完成しないことを何度も経験しました。
だから(株)アリスでも、「自分の担当はここまで」と線を引きすぎないことを大切にしています。
もちろん、何でも人の仕事まで背負うという意味ではありません。
ほんの少し先を見る。
次の人が困らないようにする。
気づいたことを、そのままにしない。
自分が一手早く動けるなら動く。
それだけで、仕事全体が驚くほどスムーズになることがあります。
営業事務の仕事でも、
「材料の回答がまだ来ていないから確認しておこう」
と気づく。
製造なら、
「次の工程で持ちにくくなるから、ここは残しておこう」
と考える。
仕上げなら、
「この状態で渡したら、検査しにくいかもしれない」
と整える。
一つひとつは小さなことです。
でも、その小さなことがつながると、お客様への納期や品質につながります。
そして、自分の仕事が誰かを助けたことが分かると、少しうれしいものです。
「助かった」
「先にやってくれていて良かった」
「これなら進められる」
そんな言葉をもらうと、自分が会社の中で何をしているのかが見えてきます。
私は、仕事のやりがいは、自分だけが目立つことではないと思っています。
自分の仕事によって、誰かの仕事が進む。
その人の仕事によって、また次の人が進む。
最後に、お客様へきちんと製品が届く。
その流れの中に自分がいる。
それが分かると、同じ仕事でも見え方が変わります。
(株)アリスは小さな会社です。
だからこそ、自分の仕事がどこにつながっているのかが見えやすい。
誰かの役に立ったことも、誰かに助けてもらったことも、比較的近くで感じられます。
私は、そこに小さな会社で働く面白さの一つがあると思っています。
一人で全部できる人になることより、周りと仕事をつなぎながら、最後まできちんと前へ進められる人になる。
(株)アリスでは、そんな働き方を大切にしています。