なぜ今の学生は「安定」を選ぶのか
先日、関西の大学のゼミに参加する機会がありました。
懇親会も含めて、学生の方々と直接話す時間をいただき、いくつか印象に残ったことがあります。
まず感じたのは、「よく考えている」ということです。
与えられた情報をそのまま受け取るのではなく、
自分なりに整理し、判断しようとしている姿勢が見えました。
どの大学かに関わらず、
全体として思考の解像度が高くなっている印象があります。
一方で、多くの学生が「安定」を強く意識しているようにも感じました。
将来を考えたときに、どこがリスクが少ないのか。
どの環境であれば長く働き続けられるのか。
そうした視点で進路を見ている方が多いようです。
その中で、一定の条件が揃っている環境に関心が集まるのも、
自然な流れなのかもしれません。
不確実性が高い時代だからこそ、
見通しの立ちやすさが判断基準になっているようにも感じます。
ただ一方で、ものづくりの現場にいると、
「安定している状態」は最初から存在するものではなく、
日々の積み重ねの中で形づくられていくものだとも感じます。
試作や小ロットの現場では、
毎回条件が異なり、想定通りに進まないことも少なくありません。
その中で、どう判断し、どう整えていくか。
その繰り返しが、結果としての安定につながっていきます。
(株)アリスは、完成された環境を用意している会社ではありません。
むしろ、変化の中でどう考えるかを問われ続ける現場です。
「安定している場所を選ぶ」という考え方と、
「安定をつくっていく」という考え方。
どちらが良いということではありませんが、
その違いは、少し気になるポイントとして残りました。