うまくいかなかった経験も、次の仕事に残る。
仕事では、できれば失敗したくありません。
時間も材料も使います。
お客様へご迷惑を掛ける可能性もあります。
だから、事前に考え、確認し、できるだけ失敗を防ぐことが大切です。
それでも、新しいことを試したときには、思った結果にならないことがあります。
(株)アリスのものづくりでも、
想定していた寸法が安定しなかった。
材料が予想以上に動いた。
加工方法を変えたけれど、期待した仕上がりにならなかった。
そうした経験から分かることがあります。
私は、そこで得たことを次の仕事へ残すことが大切だと思っています。
「この材料では、ここに注意したほうがいい」
「この形状なら、加工する順番を変えたほうがよさそうだ」
「この方法では難しかった」
それも立派な情報です。
一度経験していれば、次に似た仕事が来たときの判断材料になります。
未経験から仕事を始める人にも、同じことが言えると思います。
最初は時間がかかる。
一度教わったことを忘れる。
思ったように仕上げられない。
そんなことがあるかもしれません。
でも、
「前はここで間違えたから、今回は先に確認しよう」
と思えれば、その経験は次の仕事に活かされています。
私は、うまくいかなかったこと自体より、そこから何も残さないことのほうがもったいないと思っています。
何が起きたのかを見る。
必要なら人に聞く。
次はどうするか考える。
そして、もう一度やってみる。
そうやって経験が少しずつ自分の中に残っていきます。
ものづくりの技術は、成功した経験だけでできているわけではありません。
難しかったこと。
迷ったこと。
やり直したこと。
そうした経験も含めて、次の判断を支える力になっていきます。
(株)アリスでは、うまくいかなかったことを隠すのではなく、そこから分かったことを次へ活かしながら、少しずつより良い仕事につなげていきたいと思っています。