「何もできない人」は、いないと思っています。
仕事をしていると、自分と周囲を比べてしまうことがあります。
あの人は機械加工の経験が長い。
あの人は仕事を覚えるのが早い。
あの人は人と話すのが上手い。
それに比べて、自分には何ができるのだろう。
そう感じることもあると思います。
私は、何もできない人というのはいないと思っています。
できることの種類や、できるようになるまでの時間が違うだけです。
例えば、営業事務では、話すことが得意な人だけが向いているわけではありません。
相手の話を丁寧に聞く人。
間違いがないように確認する人。
予定や情報をきちんと整理できる人。
人が困らないよう、少し先を考えられる人。
そうした力も仕事では大切です。
仕上げや検査でも、速く作業できることだけが能力ではありません。
一つの製品へ落ち着いて向き合える。
小さな傷や違和感に気づける。
決められたことを丁寧に続けられる。
分からなければ、そのまま進めず確認できる。
こうした特徴が品質を守る力になります。
CAD/CAMや機械加工の経験者にも、それぞれ違った強みがあります。
複雑な形状の加工が得意な人。
段取りを考えることが得意な人。
工具や加工条件について経験が豊富な人。
問題が起きたときに、冷静に原因を探せる人。
すべてを一人で得意になる必要はありません。
会社は、違う力を持つ人が集まって仕事をする場所です。
誰かが前へ進める。
誰かが確認する。
誰かが仕上げる。
誰かが情報を整理する。
誰かが困っている人を支える。
それぞれの仕事がつながって、一つのお客様の仕事になります。
もちろん、最初から自分の強みが分かっている人ばかりではありません。
仕事を始めて、いろいろなことを経験する中で、「自分はこういうことが得意なのかもしれない」と気づくこともあります。
だからこそ、最初に「自分には何もできない」と決めてしまう必要はないと思います。
まず、今できる仕事を一つ丁寧に行う。
次に、もう一つ覚える。
困ったときには相談する。
人の役に立てた経験を、一つずつ増やしていく。
その中から、自分の役割は見えてきます。
(株)アリスでは、人の価値を、最初から持っている技術だけで判断したいとは考えていません。
今できることへ真面目に向き合い、少しずつできることを増やしていく。
そして、自分なりの形で周囲やお客様の役に立つ。
誰にでも、その人だからできる貢献があると考えています。