ChatGPTソラ先生と学ぶ!初心者のためのAI入門講座【第43回】ChatGPTでSEO改善計画を作る方法|検索クエリ・記事の重複・内部リンク・優先順位を徹底解説
こんにちは、ソラ先生です。
前回は、Google Search ConsoleとGoogle Analyticsを使って、検索結果への表示状況やホームページへのアクセスを確認する方法を学びました。
今回は、その分析結果を実際の改善につなげていきましょう。
「検索結果には表示されているのに、クリックされない」
「似たような記事が増えてしまった」
「記事を読んだ人が、次にどこを見ればよいのか分からない」
「改善したいところが多すぎて、何から始めればいいの?」
そんな問題に取り組みます。
ChatGPTは、検索データや記事の内容を整理し、改善の優先順位を考える手助けができます。
しかし、AIが「この修正で検索順位が上がります」と説明しても、結果を保証できるわけではありません。
今回は、実際のデータを基に、改善する理由と確認方法を明確にすることを大切にしましょう。
1.SEO改善は、何から始めればいいの?
検索順位を上げたいと考えたとき、すぐに記事を書き直したくなるかもしれません。
しかし、最初に必要なのは現在の状況を知ることです。
例えば、次の3つの記事があったとします。
記事A
検索結果に表示されているが、クリックされていない。
記事B
検索結果から訪問されているが、情報が古くなっている。
記事C
公開したばかりで、検索結果に表示されていない。
この3つでは、確認すべきことが異なります。
記事Aなら、検索語句とタイトル、記事内容の関係を確認します。
記事Bなら、古い情報や不足している説明を調べます。
記事Cなら、まずGoogleにインデックス登録されているかを確認します。
つまり、すべての記事に同じSEO対策を行えばよいわけではありません。
ChatGPTには、
「ホームページの記事を改善したいです。現在の状況に応じて、何から調べればよいか整理してください」
と相談してみましょう。
2.改善する記事を選ぶための4つの情報
Google Search Consoleでは、検索パフォーマンスに関する情報を確認できます。
主な指標は次の4つです。
| 指標 | 確認できること |
|---|---|
| 表示回数 | Google検索に表示された回数 |
| クリック数 | 検索結果からクリックされた回数 |
| CTR | 表示回数に対するクリック率 |
| 平均掲載順位 | 検索結果での平均的な順位 |
これらを組み合わせて記事の状況を考えます。
例えば、表示回数が多いのにクリック率が低い記事があります。
これは改善候補になるかもしれません。
ただし、クリック率には検索順位や検索語句、検索結果の表示形式なども影響します。
低いクリック率だけを見て、「タイトルが悪い」と決めつけてはいけません。
また、平均掲載順位は、すべての検索で同じ順位だったことを意味しません。
数字を一つだけ見るのではなく、複数の情報を組み合わせて判断しましょう。
3.実践!5つの記事から改善候補を選ぶ
今回は、架空の製造会社が公開している5つの記事を例にします。
過去3か月間の検索結果が、次のようになっていたとします。
| 記事 | 表示回数 | クリック数 | CTR |
|---|---|---|---|
| A:樹脂加工の基本 | 5,000 | 50 | 1.0% |
| B:試作の依頼方法 | 2,000 | 100 | 5.0% |
| C:材料の選び方 | 1,500 | 45 | 3.0% |
| D:図面なしでの相談 | 800 | 40 | 5.0% |
| E:会社の取り組み | 300 | 15 | 5.0% |
これは練習用の架空データです。
記事Aは表示回数が最も多いのに、クリック率は1.0%です。
一方、記事Bは表示回数が2,000回ですが、クリック数は100回あります。
ここで、
「記事Aのタイトルを変更すれば、クリック数が増えるはずだ」
とすぐに判断してよいのでしょうか。
まだ分かりません。
記事Aがどの検索語句で表示されているのか、平均掲載順位はどの程度かなどを調べる必要があります。
ChatGPTには、
「この5記事の検索データを比較してください。改善候補を挙げる前に、判断に不足している情報を整理してください」
と依頼してみましょう。
4.検索クエリと記事の内容を比較する
改善する記事を検討するとき、検索クエリが重要になります。
例えば、記事A「樹脂加工の基本」が次の検索語句で表示されていたとします。
「樹脂加工とは」
「プラスチック加工 種類」
「樹脂加工 依頼」
最初の2つは、加工について知りたい人が検索している可能性があります。
一方、「樹脂加工 依頼」は、加工をお願いする会社を探している可能性があります。
このように、一つの記事が異なる目的の検索で表示されることがあります。
そこで、記事の内容がそれぞれの疑問に答えているか確認しましょう。
ChatGPTには、
「この検索クエリを、基礎知識を知りたい人と、加工を依頼したい人に分けてください。それぞれが記事に求める情報を整理してください」
と依頼できます。
ただし、検索語句だけで利用者の意図を完全に判断できるわけではありません。
実際の検索結果も確認すると、参考になる場合があります。
5.タイトルを改善する前に確認すること
検索結果でクリックされない記事がある場合、タイトルを改善する方法があります。
例えば、
「樹脂加工について」
というタイトルを考えてみましょう。
内容が分かりにくいため、
「樹脂加工とは?主な加工方法と特徴を解説」
と変更する案があります。
ただし、記事本文で加工方法や特徴を詳しく説明していなければ、このタイトルは適切ではありません。
まず本文を確認し、実際に説明している内容と一致させる必要があります。
ChatGPTには、
「この記事の本文を読んで、内容に合ったタイトルを5つ提案してください。検索キーワードを不自然に詰め込まず、記事に書かれていない内容を追加しないでください」
と依頼します。
また、Googleの検索結果では、ページのタイトルがそのまま表示されず、自動的に別の表現へ変更される場合もあります。
タイトルを変更しただけで、必ず検索結果の表示内容が変わるとは限りません。
6.似たような記事が増えたらどうする?
ブログを長く続けると、似たテーマの記事が増える場合があります。
例えば、次の3つです。
記事①
「樹脂加工を依頼する方法」
記事②
「初めてのプラスチック加工相談」
記事③
「試作加工を依頼するときの注意点」
タイトルは異なりますが、本文もほとんど同じ内容だったとしたら、読者はどの記事を読めばよいのか迷うかもしれません。
ただし、タイトルが似ているだけで、内容が重複しているとは限りません。
例えば、記事①が依頼手順、記事②が図面のない相談方法、記事③が試作前の確認事項を詳しく説明していれば、それぞれ独立した価値があります。
まず、実際の本文を比較することが必要です。
ChatGPTには、
「次の3記事の本文を比較してください。共通する説明、各記事だけにある情報、読者の目的の違いを整理してください」
と依頼してみましょう。
7.重複記事は全部削除した方がいいの?
似た内容の記事が見つかった場合でも、すぐに削除する必要はありません。
まず、次のことを確認します。
① それぞれの記事に独自の情報があるか。
② 異なる検索意図に答えているか。
③ 実際に検索からの訪問があるか。
④ 関連するページからリンクされているか。
⑤ 内容を整理することで改善できるか。
Googleの公式SEOガイドでは、重複コンテンツが存在するだけで、直ちにスパムポリシー違反になるわけではないと説明されています。
一方、同じ情報が複数のURLにあることで、読者や検索エンジンにとって分かりにくくなる場合があります。
そのため、必要に応じて記事の役割を分けたり、内容を統合したりする方法があります。
ただし、記事を統合する場合は、元のURLにアクセスしている人や、外部からのリンクにも配慮する必要があります。
場合によっては、301リダイレクトなどの技術的な対応が必要です。
記事の削除やURLの変更は、実際のアクセス状況やサイト構成を確認してから判断しましょう。
8.内部リンクとは何でしょうか?
内部リンクとは、同じホームページ内の別のページへ移動するためのリンクです。
例えば、樹脂加工の基礎知識を説明する記事があるとします。
その記事を読んだ人が、次に、
「実際に加工を依頼するにはどうすればいいの?」
と思うかもしれません。
そこで、「加工のご相談方法」というページへリンクを設置します。
また、材料について詳しく知りたい人には、「樹脂材料の特徴」という記事を案内できます。
このように、関連する情報をつなぐことで、読者が必要な情報へ進みやすくなります。
内部リンクは検索エンジンがサイト内のページを発見し、関係性を理解するうえでも役立ちます。
ただし、リンクの数を増やすこと自体が目的ではありません。
読者が次に必要とする情報へ、自然に案内することが大切です。
9.内部リンクを設計してみよう
今回は、次の5つの記事があると仮定します。
- 樹脂加工とは?
- 樹脂材料の選び方
- 切削加工と射出成形の違い
- 試作加工を依頼する方法
- 図面がない場合の相談方法
例えば、「樹脂加工とは?」の記事からは、材料や加工方法の記事へ案内できます。
「試作加工を依頼する方法」からは、図面がない場合の相談方法へ進めます。
ChatGPTには、
「この5記事の役割を整理して、読者が次に知りたくなる情報へ移動できる内部リンクの構成を考えてください。無関係なリンクは設置しないでください」
と依頼します。
さらに、
「リンク先を案内する自然な文章も考えてください」
と質問できます。
例えば、
「材料の選び方について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください」
という案内です。
ただし、実際に記事が存在することを確認してからリンクを設置しましょう。
存在しないURLを勝手に作成してはいけません。
10.連載記事には目次ページが役立つ
複数の記事で構成された連載では、目次ページを用意する方法があります。
例えば、初心者向けのChatGPT講座を100回に分けて掲載しているとします。
読者が第1回を読んだ後、第2回を探せなければ、続けて学びにくくなります。
そこで、講座全体の目次ページを用意します。
例えば、次のような構成です。
第1部:AIの基礎と選び方
第2部:ChatGPTの登録と基本操作
第3部:画像・音声・ファイルの活用
第4部:仕事での実践
第5部:応用と問題解決
さらに、各記事に「前の授業」「次の授業」「講座の目次へ戻る」といった案内を設ければ、順番に学びやすくなります。
ただし、目次を作るだけで検索順位が上がるわけではありません。
まずは読者が迷わず目的の記事を探せることを重視しましょう。
11.改善の優先順位はどう決めるの?
ホームページには、改善したいところがいくつも見つかる場合があります。
例えば、
「検索順位を改善したい記事」
「情報が古い記事」
「似た内容が重複している記事」
「内部リンクが不足している記事」
などです。
すべてを一度に変更するのは大変です。
そこで、次の観点から優先順位を考えましょう。
① 読者への影響
間違った情報や、必要な情報の不足がないか。
② 問題の重大性
安全、契約、価格など、重要な内容に誤りがないか。
③ 改善によって期待できる効果
検索からの訪問や、読者の利便性に改善の余地があるか。
④ 作業に必要な時間と費用
実際に対応できる範囲か。
⑤ ほかの改善作業との関係
先にサイト構成を整理しなければ進められない作業はないか。
例えば、問い合わせ先のリンクが切れている場合は、検索順位の低い記事を書き直すことより先に対応した方がよいかもしれません。
AIに優先順位を考えてもらう場合も、重要な条件を伝える必要があります。
12.ChatGPTでSEO改善計画を作る方法
改善候補が整理できたら、実際の計画を作成してみましょう。
ChatGPTには、次のように依頼します。
「ホームページのSEO改善計画を作成したいです。記事ごとの検索状況、内容の問題点、改善候補を整理してください。優先順位を付ける前に、判断に必要な情報が不足していれば質問してください」
情報がそろったら、改善計画を表にします。
例えば、次のような形式です。
| 改善対象 | 作業内容 | 確認する結果 |
|---|---|---|
| 記事A | 検索クエリと本文の一致を確認 | 表示回数・CTR |
| 記事B | 古い情報を更新 | 情報の正確性 |
| 記事C | 関連記事へのリンク追加 | 読者の移動しやすさ |
| 記事D | 類似記事との役割整理 | 情報の重複 |
| 記事E | 目次ページからの案内を追加 | 記事へのアクセス |
実際の計画では、担当者、実施予定日、確認日なども必要に応じて追加します。
ただし、改善の効果を確認するための期間は、検索エンジンの処理状況やアクセス数によって変わります。
一律に「何日後に順位が上がる」と決めることはできません。
13.改善した後は何を確認する?
SEO対策は、作業を実施したら終わりではありません。
例えば、記事タイトルを変更したとします。
その後、Search Consoleで検索パフォーマンスの変化を確認します。
ただし、変更前と変更後の期間を比較するときは、次の点に注意しましょう。
① 比較する期間をそろえる
例えば、変更前28日間と変更後28日間などです。
② 検索クエリの変化を確認する
表示される検索語句が変わっていないか確認します。
③ 検索順位の変化を確認する
クリック率だけでなく、平均掲載順位も参考にします。
④ 季節や検索需要の変化を考慮する
検索される回数そのものが変わっている場合があります。
⑤ 変更内容を記録する
いつ、どの部分を変更したのか残しておきましょう。
例えば、クリック数が増えていても、タイトル変更だけが原因とは限りません。
ほかの記事からのリンク追加や、検索需要の変化なども影響する可能性があります。
ChatGPTには、
「SEO改善前後の検索データを比較してください。確認できる変化と、その原因として考えられる仮説を分けて説明してください」
と依頼できます。
14.AIがSEO対策を提案したら、必ず実行するべき?
ChatGPTは、さまざまなSEO対策を提案できます。
しかし、提案されたものをすべて実行する必要はありません。
例えば、
「すべての記事のタイトルに同じキーワードを追加する」
「文字数を一律3,000文字以上にする」
「関連記事のリンクを大量に設置する」
といった提案があったとします。
これらは、必ずしも読者にとって役立つ改善とは限りません。
記事の目的や内容によって、必要な文字数やリンクの数は変わります。
また、検索エンジンの評価を操作することだけを目的に、大量の似た記事を作成する方法にも注意が必要です。
Googleは公式資料で、利用者に役立つ信頼できるコンテンツを重視する考え方を説明しています。
SEO対策は、検索エンジンのためだけの作業ではなく、読者に必要な情報を届けるための改善として考えましょう。
15.今日のミニレッスン
今回は、架空のホームページを使ってSEO改善計画を作成します。
ステップ① 検索データを入力する
第3章で紹介した5記事の検索データをChatGPTに入力してください。
ステップ② 改善候補を整理する
次のように依頼します。
「この5記事の検索結果を分析してください。改善候補を考えるために必要な情報と、現時点で確認できることを分けてください」
ステップ③ 検索クエリを検討する
記事Aについて、次の検索語句があったと伝えます。
「樹脂加工とは」
「プラスチック加工 種類」
「樹脂加工 依頼」
続けて、
「これらの検索クエリの違いを整理し、記事Aが答えるべき内容と、別の記事へ案内した方がよい内容を考えてください」
と依頼します。
ステップ④ 記事の重複を調べる
「似たテーマの記事を比較するとき、どのような項目を確認すればよいですか?タイトルだけで重複と判断しない方法を教えてください」
と質問します。
ステップ⑤ 内部リンクを考える
「樹脂加工の基礎、材料の選び方、試作の依頼方法、図面なしでの相談という4記事を、読者の目的に合わせてつなぐ内部リンク案を考えてください」
と依頼します。
ステップ⑥ 改善計画を作る
「ここまでの内容を基に、改善対象、作業内容、優先順位、確認方法を整理したSEO改善計画を作成してください。根拠が不足している部分は未確認としてください」
と依頼します。
ステップ⑦ 効果を確認する方法を決める
最後に、
「この改善計画を実行した後、Search ConsoleとGoogle Analyticsで何を確認すればよいか整理してください」
と質問します。
ここまでできれば、検索データの分析から、改善計画の作成、効果確認まで一通り体験できます。
ソラ先生からひとこと
SEO対策というと、検索順位を上げるための特別な技術を想像するかもしれません。
しかし、私は、それだけではないと考えています。
検索する人が何を知りたいのかを考える。
その疑問に答えられる記事を用意する。
必要な情報が不足していれば追加する。
似た記事があれば、それぞれの役割を整理する。
そして、次に必要な情報へ迷わず進めるようにする。
こうした改善の積み重ねが、ホームページをより使いやすくしていきます。
ChatGPTは、検索データの整理や記事の比較、改善計画の作成を手伝えます。
しかし、実際の検索順位や読者の行動を確認せずに、効果を断定することはできません。
大切なのは、計画を作って終わるのではなく、実行し、確認し、必要なら修正することです。
検索順位を上げることだけでなく、訪問した人が必要な情報を見つけ、役立てられるホームページを目指しましょう。
次回【第44回】は「ChatGPTで競合サイトを比較する方法|他社のホームページから学び、自社の改善点を見つけよう」です。
今度は、実際に公開されているホームページを比較しながら、情報設計や伝え方の違いを学びます。