ChatGPTソラ先生と学ぶ!初心者のためのAI入門講座【第41回】SNS投稿の効果をChatGPTで分析する方法|表示回数・クリック数・反応率から改善策を考えよう
こんにちは、ソラ先生です。
前回は、ChatGPTを使ってFacebook、Instagram、Xの投稿文を作成し、それぞれのSNSに合わせた情報の伝え方を学びました。
今回は、実際に投稿した後の結果を分析してみましょう。
「投稿したけれど、何人くらいに見てもらえたの?」
「いいねが少ないのは、内容が悪いから?」
「Facebookから自分のホームページへ来てもらえたの?」
「どんな投稿を増やせばいいの?」
そんな疑問を解決するための授業です。
SNSには、投稿の表示状況や反応を確認できる機能があります。
ChatGPTを使えば、その数字を整理し、比較し、改善案を考えることができます。
ただし、数字だけですべてが分かるわけではありません。
今回は、SNSの数字を正しく読み取り、次の情報発信に役立てる方法を学びましょう。
1.SNSの効果は何を基準に判断すればいいの?
最初に考えてほしいのは、投稿した目的です。
例えば、次の3つの投稿があったとします。
① 新しく始めた無料AI講座を知ってもらう投稿。
② ブログ記事を読んでもらうための投稿。
③ お客様からの質問に答える投稿。
この3つでは、何を成果と考えるかが異なります。
無料講座を知ってもらうことが目的なら、どの程度表示されたのかが参考になります。
ブログ記事を読んでもらうことが目的なら、リンクがクリックされたかどうかが重要です。
質問に答える投稿なら、実際に相手の疑問が解決したかどうかも大切です。
投稿の目的が違えば、確認すべき数字も変わります。
ChatGPTには、次のように質問できます。
「SNS投稿の効果を分析したいです。投稿の目的に合わせて確認すべき数字を整理するために、私に一つずつ質問してください」
まずは、何を達成したいのか明確にしましょう。
2.SNSでよく使われる数字を覚えよう
SNSの分析では、さまざまな言葉が登場します。
初心者の方は、まず次の違いを覚えておきましょう。
| 指標 | 何を表しているか |
|---|---|
| 表示回数・閲覧数 | 投稿が表示・再生された延べ回数 |
| リーチ | 投稿が届いたアカウント数 |
| いいね・リアクション | 投稿に対する反応 |
| コメント | 投稿に寄せられた意見や質問 |
| シェア・リポスト | 投稿がほかの人へ共有された回数 |
| 保存 | 後で見返すために保存された回数 |
| リンククリック | 投稿内のリンクがクリックされた回数 |
これらは一般的な説明です。実際の指標名や計測方法は、SNSごとに異なります。
例えば、表示回数が1,000回でも、1,000人が見たとは限りません。
同じ人が複数回表示した場合もあります。
また、投稿が表示されたからといって、本文を最後まで読んだとは限りません。
表示されたこと、関心を持ってもらえたこと、実際に行動してもらえたことは別です。
3.Facebookの投稿結果を確認する方法
Facebookページを運営している場合、Meta Business Suiteなどから投稿の結果を確認できます。
パソコンでは、次のサイトから管理画面へアクセスできます。
基本的な操作は次のとおりです。
① Meta Business Suiteを開く。
② 管理するFacebookページを選択する。
③ 左側のメニューから「インサイト」を開く。
④ 閲覧数、インタラクションなどの情報を確認する。
⑤ 必要に応じて個別投稿の結果を確認する。
Metaの公式案内では、インサイトの概要で過去28日間の閲覧数、インタラクション、フォローなどを確認できると説明されています。
ただし、利用できる機能はアカウントの種類や権限によって異なります。
個人のFacebookプロフィールと、企業などのFacebookページでは、確認できる情報も同じとは限りません。
4.Instagramの投稿結果を確認する方法
Instagramでは、プロアカウント向けに「インサイト」という分析機能が提供されています。
対象となるアカウントでは、次のように確認できます。
① Instagramアプリを開く。
② 自分のプロフィールを表示する。
③ 「プロフェッショナルダッシュボード」などを開く。
④ 「インサイト」を選択する。
⑤ 投稿やリールなどの結果を確認する。
確認できる内容には、閲覧数、反応、フォロワーに関する情報などがあります。
Instagramでは、写真、動画、リールなど、投稿形式によって確認できる指標が異なります。
また、閲覧数と、実際に閲覧したアカウント数は同じではありません。
分析するときは、画面に表示された指標の意味を確認しましょう。
5.Xの投稿結果を確認する方法
Xにも、投稿の表示回数や反応などを確認する仕組みがあります。
利用できる分析機能やアクセス方法は、アカウントや契約条件によって異なります。
Xの公式案内では、投稿アクティビティに関する分析で、インプレッション、エンゲージメント、エンゲージメント率などを扱うと説明されています。
ここで覚えたいのが、エンゲージメントという言葉です。
エンゲージメントとは、投稿に対して利用者が行った反応や操作を指します。
例えば、いいね、返信、リポスト、リンククリックなどです。
ただし、SNSごとに含まれる操作が異なる場合があります。
そのため、FacebookとXの反応数を単純に比較して、どちらが優れているとは判断できません。
6.実践!架空のFacebook投稿を分析しよう
ここからは、具体的な数字を使って練習します。
ある会社が、無料AI講座を紹介するFacebook投稿を3本掲載したとします。
結果は次のとおりでした。
| 投稿 | 表示回数 | リンククリック | いいね |
|---|---|---|---|
| A:講座開始のお知らせ | 1,000 | 20 | 30 |
| B:無料で学べる操作方法 | 800 | 40 | 24 |
| C:AIの失敗と対処方法 | 600 | 36 | 18 |
これは練習用の架空データです。
まず、ChatGPTに次のように入力してみましょう。
「次の3つのSNS投稿について、表示回数、リンククリック、いいねを比較してください。それぞれの特徴を整理してください」
どのような結果になるでしょうか。
表示回数が最も多いのは投稿Aです。
一方、リンククリックが最も多いのは投稿Bです。
つまり、表示回数が一番多い投稿が、必ずしも最も多く記事へ誘導しているわけではありません。
7.クリック率を計算してみよう
ここで「クリック率」という考え方を覚えましょう。
今回の練習では、表示回数に対するリンククリックの割合を計算します。
計算式は次のとおりです。
クリック率(%)=リンククリック数÷表示回数×100
それぞれ計算してみましょう。
投稿A
20÷1,000×100=2%
投稿B
40÷800×100=5%
投稿C
36÷600×100=6%
結果を比較すると、次のようになります。
| 投稿 | 表示回数 | リンククリック | クリック率 |
|---|---|---|---|
| A | 1,000 | 20 | 2.0% |
| B | 800 | 40 | 5.0% |
| C | 600 | 36 | 6.0% |
投稿Cは表示回数が最も少ないものの、表示回数に対するリンククリックの割合は最も高くなっています。
ただし、クリック率が高いからといって、必ず投稿Cが最も優れているとは限りません。
実際にホームページへ到達した人数や、記事を読んだ状況なども確認する必要があります。
また、今回のクリック率は練習のために統一して計算したもので、各SNSが表示する公式のクリック率と定義が異なる場合があります。
8.「いいね」が多ければ成功なの?
例えば、ある投稿に100件のいいねが付いたとします。
しかし、投稿で紹介した記事へのリンクは、ほとんどクリックされなかったかもしれません。
反対に、いいねが少なくても、紹介した記事を読んでもらえた場合もあります。
大切なのは、その投稿の目的です。
例えば、
「会社の活動を知ってもらいたい」
という投稿なら、閲覧数や反応が参考になります。
一方、
「無料講座を読んでもらいたい」
という投稿なら、リンククリックや実際のサイトへの流入が重要になります。
ChatGPTには、
「この投稿の目的は、無料講座の記事を読んでもらうことです。いいねの数だけでなく、記事への誘導という観点から評価してください」
と依頼できます。
SNSの数字を評価するときは、目的と結果を対応させましょう。
9.Facebookからホームページへ来た人を調べるには?
SNSでブログ記事を紹介した場合、気になるのは実際にサイトへ来てもらえたかどうかです。
そこで役立つのが、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールです。
Google Analyticsでは、サイトへのアクセスがどこから発生したのかを確認できます。
例えば、FacebookなどのSNSからの流入を把握できる場合があります。
ただし、すべての訪問が必ず正しく分類されるわけではありません。
そこで、URLにUTMパラメータという識別情報を付ける方法があります。
例えば、次のような形式です。
これは説明用の架空URLです。
utm_source=facebook は流入元を表します。
utm_medium=social はSNSからの流入という分類を表します。
utm_campaign=ai_course はキャンペーン名です。
このように設定すると、対応するアクセス解析ツールで投稿からの流入を識別しやすくなります。
ただし、実際のURLや測定環境に合わせて正しく設定する必要があります。
また、UTMパラメータを付けただけで、閲覧数が増えるわけではありません。
10.SNSのクリック数とサイトの訪問数が違う理由
例えば、Facebookではリンククリックが100回あったのに、Google Analyticsではサイトへのアクセスが70回だったとします。
なぜ数字が違うのでしょうか。
考えられる理由はいくつかあります。
① クリックした後、ページが開く前に離脱した
② 同じ人が何度もクリックした
③ アクセス解析が正常に計測できなかった
④ Cookieやプライバシー設定などによって計測されなかった
⑤ SNSとアクセス解析ツールで計測する対象が異なる
このように、異なるサービスの数字は、必ずしも一致しません。
ChatGPTには、
「Facebookのリンククリック数とGoogle Analyticsの流入数が一致しません。考えられる理由と、確認すべき項目を整理してください」
と質問できます。
ただし、実際のデータや設定を確認せずに、原因を一つに決めつけないことが大切です。
11.投稿のテーマによって反応は変わるの?
SNSでは、投稿する内容によって反応が異なる場合があります。
例えば、次のような投稿です。
「無料AI講座を始めました」
「ChatGPTで画像を作る方法を紹介します」
「AIが間違えたときの対処方法を解説します」
この3つは、同じ講座に関する情報ですが、伝えている内容が異なります。
先ほどの架空データでは、具体的な使い方や失敗への対処を紹介した投稿のクリック率が高くなっていました。
しかし、この結果だけで、すべての人がそのテーマを好むとは判断できません。
投稿する曜日、時間帯、画像、フォロワーの状況など、ほかの条件も影響する可能性があります。
そのため、投稿テーマの効果を調べる際は、複数回の結果を比較してみましょう。
12.投稿する時間を変えて比較してみよう
SNSの投稿効果を改善する方法として、投稿時間を変えることがあります。
例えば、午前8時、昼12時、午後7時などです。
ただし、投稿時間によって必ず閲覧数が変わるとは限りません。
また、異なる内容を異なる時間帯に投稿した場合、時間帯だけの効果を判断することは難しくなります。
そこで、次のような記録表を作ってみましょう。
| 投稿 | 曜日 | 時刻 | 内容 | 表示回数 | クリック数 |
|---|---|---|---|---|---|
| A | 月曜日 | 8時 | 基本操作 | 500 | 15 |
| B | 水曜日 | 12時 | 画像生成 | 650 | 26 |
| C | 金曜日 | 19時 | AIの失敗対策 | 700 | 35 |
これは記録方法を説明するための架空データです。
ChatGPTには、
「この投稿結果から、考えられる傾向と、まだ判断できないことを分けてください。時間帯だけが原因だと決めつけないでください」
と質問します。
条件をそろえて試し、結果を比較することが重要です。
13.改善するときは一度に変えすぎない
投稿の反応が少ないと、文章、画像、投稿時間、ハッシュタグなど、すべてを変更したくなるかもしれません。
しかし、一度にたくさん変更すると、何が効果に影響したのか分かりにくくなります。
そこで、まず一つの要素を変えて試す方法があります。
例えば、
「投稿の冒頭文だけを変える」
「アイキャッチ画像だけを変更する」
「同じテーマで投稿時間帯を変える」
といった方法です。
ただし、SNSでは表示対象や配信状況を完全に同じ条件にすることは難しいため、厳密な実験にならない場合もあります。
それでも、記録を残しながら改善を進めることで、参考になる傾向が見つかる可能性があります。
ChatGPTには、
「次の投稿で改善効果を確認したいです。一度に変更する項目を一つに絞り、比較方法を提案してください」
と相談できます。
14.SNSの数字が少ないときはどう考える?
例えば、投稿の表示回数が50回、リンククリックが2回だったとします。
この場合、クリック率は4%です。
数字だけを見ると、悪くないように感じるかもしれません。
しかし、クリック数が2回しかないため、少しの変化で割合が大きく動きます。
仮に次の投稿でクリックが3回になれば、同じ50回表示なら6%です。
クリック数が1回増えただけで、クリック率は2ポイント上昇します。
このように、データが少ない場合は、割合の変化を過大評価しないことが重要です。
ChatGPTには、
「この投稿結果は表示回数が少ない状態です。数字から判断できることと、まだ結論を出せないことを説明してください」
と依頼してみましょう。
一度の投稿結果で、成功や失敗を決める必要はありません。
15.ChatGPTにSNSの分析レポートを作ってもらおう
SNSの投稿が増えてきたら、結果を一覧表にまとめてみましょう。
例えば、Excelに次の項目を記録します。
- 投稿日
- SNSの種類
- 投稿テーマ
- 画像の有無
- 投稿時刻
- 表示回数
- リンククリック
- いいねやコメント
- 投稿の目的
- 改善した内容
この表をChatGPTへアップロードすれば、データの整理や分析を依頼できます。
例えば、
「このSNS投稿一覧を分析してください。投稿の目的別に結果を整理し、表示回数、リンククリック、クリック率を比較してください。改善できそうな点と、判断に必要な追加情報を分けてください」
と質問します。
ただし、個人情報を含むコメントや、非公開の顧客情報などを安易にアップロードしないようにしましょう。
また、ChatGPTの計算結果もExcelなどで確認することが大切です。
16.SNSで成果が出ないときは何を確認する?
投稿しても思ったような結果が出ないことがあります。
そんなときは、原因を一つに決めつけず、順番に確認しましょう。
① 投稿が表示されているか
まず、表示回数などを確認します。
② 投稿内容が伝わっているか
タイトルや最初の文章で、何についての投稿なのか分かるか確認します。
③ 読者にとって役立つ内容か
単なる宣伝だけでなく、実際に知りたい情報が含まれているか考えます。
④ リンク先へ進みやすいか
記事へのリンクが正しく機能しているか確認します。
⑤ リンク先に必要な情報があるか
紹介文を読んで期待した内容と、実際の記事が一致しているか確認します。
例えば、無料講座を紹介しているのに、リンク先が一般的な会社案内だけだったら、読者は講座を探さなければなりません。
投稿内容とリンク先をつなげることが重要です。
17.今日のミニレッスン
今回は、架空のFacebook投稿データを使って、実際に分析してみましょう。
ステップ① データを入力する
ChatGPTに、次の内容を入力します。
「投稿A:表示回数1,000、リンククリック20、いいね30。
投稿B:表示回数800、リンククリック40、いいね24。
投稿C:表示回数600、リンククリック36、いいね18。」
ステップ② クリック率を計算する
続けて、
「3つの投稿について、表示回数に対するリンククリックの割合を計算してください。計算式と結果を表にしてください」
と依頼します。
ステップ③ 結果を比較する
「表示回数、クリック数、クリック率を比較して、それぞれの投稿の特徴を説明してください」
と質問します。
ステップ④ 原因を決めつけない
「今回の数字だけでは判断できないことを5つ挙げてください。クリック率の違いについて、考えられる仮説と確認方法を整理してください」
と依頼します。
ステップ⑤ 改善方法を考える
「次の投稿で試せる改善方法を3つ提案してください。一度に変更する項目を一つに絞ってください」
と質問します。
ステップ⑥ 効果の確認方法を決める
最後に、
「次の投稿で改善策の効果を判断するために、記録しておくべき数字と条件を整理してください」
と依頼します。
ここまでできれば、SNSの数字を読み取り、次の投稿へ活かす基本的な流れを体験できます。
ソラ先生からひとこと
SNSの投稿結果を確認すると、表示回数や「いいね」の数が気になると思います。
しかし、数字が多いことと、投稿の目的を達成できたことは同じではありません。
例えば、無料講座を紹介する投稿なら、何人に表示されたかだけでなく、実際に講座の記事を読んでもらえたかどうかも大切です。
また、数字が少ないからといって、その情報に価値がなかったとは限りません。
少数の人でも、投稿をきっかけに新しいことを学んだり、仕事の問題を解決したりできたかもしれません。
ChatGPTは数字の整理や分析を手伝えますが、投稿の価値を数字だけで決めることはできません。
実際の結果を確認し、必要なところを改善していく。
そして、改善しても思ったような結果にならなければ、別の方法を考えて試してみる。
その積み重ねが、情報発信の質を高めていくことにつながります。
SNSの分析で大切なのは、数字を増やすことだけではありません。発信した情報が誰に届き、どのように役立ったのかを考えることです。
次回【第42回】は「ChatGPTで検索順位やアクセス数を分析する方法|Google Search Console・Google Analyticsの基本と改善への活用」です。
今度はSNSからホームページへ進んだ後の状況も含め、検索結果やサイトへのアクセスを分析する方法を学びましょう。