目立たない仕事にも、大切な役割がある
職場には、いろいろな人がいます。
積極的に発言する人もいれば、静かに自分の仕事に取り組む人もいます。
新しいことにすぐ挑戦する人もいれば、十分に考えてから行動する人もいます。
人にはそれぞれ違った性格や得意なことがあります。
会社の仕事を考えるとき、大切なのは、目立つ人や成果が分かりやすい人だけを見ることではないと思います。
例えば、製造現場での仕上げ作業。
加工機で製作した部品のバリを取り、必要な部分を面取りし、表面の状態を確認する。
一つひとつは地道な作業です。
しかし、その仕上がりによって、部品の組み立てやすさや使いやすさが変わることがあります。
製品の品質を支える大切な工程です。
寸法測定や検査も同じです。
図面と製品を照らし合わせ、必要な寸法や状態を確認する。
問題が見つからなければ、そのまま次の工程に進みます。
特別な出来事が起きないこと自体が、丁寧な確認作業の結果である場合もあります。
営業事務の仕事にも、同じような役割があります。
注文内容を正確に入力する。
必要な書類を準備する。
納期を確認する。
仕入先や協力会社との連絡内容を整理する。
こうした仕事が正確に進むことで、製造担当者は必要な情報をもとに作業を進められます。
お客様にも、正しい情報を伝えることができます。
しかし、普段から問題なく仕事が進んでいると、その仕事の大切さは見えにくいものです。
何か問題が起きたときだけ注目するのではなく、日頃からどのような仕事が行われているのかを理解することが必要だと思います。
また、人を見るときには、できていないことばかりに目を向けないことも大切です。
もちろん、仕事上の間違いや改善が必要なところは、そのままにできません。
しかし、間違いを指摘することと、その人の仕事全体を評価することは別の話です。
何ができるようになったのか。
どんなところを丁寧に進めているのか。
周囲の仕事にどのように役立っているのか。
そうした部分にも目を向ける必要があります。
経験の浅い人なら、最初は時間がかかっていた作業を少し早くできるようになったことも、一つの成長です。
経験豊富な人なら、自分の仕事だけでなく、周囲の人が困ったときに知識や経験を伝えることも、大切な役割になります。
また、自分から積極的に発言することが得意でなくても、仕事の内容をよく理解し、正確に進めることができる人もいます。
人のよさは、一つの尺度だけでは分かりません。
(株)アリスは、会社の規模や役職、年齢などによって、人への向き合い方を変えないことを大切にしています。
それは社外のお客様や協力会社だけでなく、一緒に仕事をする人についても同じです。
一人ひとりに違う役割があり、それぞれの仕事がつながることで、ものづくりは進んでいきます。
目立つ成果だけでなく、日々の小さな仕事や変化にも目を向ける。
そんな姿勢を大切にしながら、人と仕事に向き合っていきたいと考えています。