機械加工と手加工。それぞれの長所を活かす透明仕上げ。
最新の工作機械を使用すれば、すべての仕上げ作業を自動化できるのでしょうか。
実際のものづくりでは、必ずしもそうとは限りません。
高精度な工作機械には、寸法や形状を安定して再現するという大きな長所があります。
一方で、部品の形状や表面状態によっては、人の手による細かな仕上げが必要になる場合もあります。
透明樹脂の切削加工は、その一例です。
透明なプラスチック樹脂は、切削加工によって表面に加工痕が残ると、透明度が低下することがあります。
そのため、必要に応じて研磨や透明化処理を行います。
しかし、人の手で丁寧に磨けば、必ず良い部品になるというわけではありません。
表面を磨きすぎると、寸法や形状が変わる可能性があるからです。
そこで重要になるのが、機械加工と手加工の役割分担です。
(株)アリスでは、まず機械加工の精度と表面品質を高めることを大切にしています。
必要な形状を正確に製作し、できる限り仕上げ工程の負担を減らす。
そのうえで、透明度や表面状態に応じて、必要な仕上げを行います。
機械加工には、再現性や寸法精度を確保しやすいという特徴があります。
手加工には、部品の状態を確認しながら、細かな調整ができるという長所があります。
どちらか一方だけが優れているのではありません。
それぞれの特徴を理解し、必要なところに適切な方法を使うことが重要です。
また、手加工の価値は、単に人が作業していることではありません。
どの部分に、どの程度の処理が必要なのかを判断すること。
表面の状態を確認しながら、余分な加工を避けること。
必要な品質に近づけるために、作業方法を調整すること。
そうした判断が、仕上がりに影響します。
一方、機械加工にも経験やノウハウが必要です。
加工プログラムを作成するだけでなく、材料の特性や工具の状態を考え、適切な加工条件を選ばなければなりません。
最新設備の性能と、人が培ってきた技術を組み合わせる。
(株)アリスは、それぞれの長所を活かしながら、透明切削部品の品質向上に取り組んでいます。