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名将の「軍略」は、攻められた側から見ると何に見えるのか

2014.09.19

歴史物語では、軍略に優れた人物が人気です。

敵の裏をかく。

不意を突く。

内通者を作る。

退路を断つ。

夜襲する。

和平交渉を利用する。

勝った側から書けば、「見事な策略」です。

でも攻められた側から見たら、言葉が変わります。

だまされた。

裏切られた。

寝ている時に襲われた。

逃げ道を塞がれた。

話し合いだと思ったら罠だった。

同じ出来事です。

どちらの言葉を使うかによって、英雄にも卑怯者にもなります。

だから歴史上の軍略を読む時、私は一度「名将」という評価を外してみたい。

その作戦で、誰が死んだのか。

どちらが先に攻め込んでいたのか。

なぜその土地を取る必要があったのか。

攻められた側に、準備する時間はあったのか。

そこまで見る。

圧倒的に強い側なら、真正面から公平に戦う必要はありません。

むしろ確実に勝てる時を選ぶ方が合理的です。

だから歴史書に残る「見事な戦略」は、支配される側にとっては、
最も残酷な方法だった可能性があります。

戦争をスポーツのように見てはいけない。

公平な条件で競う必要など、攻める側にはありません。

だからこそ、誰が勝ったかだけではなく、

なぜ戦争そのものが始まったのか。

そこへ戻る必要があります。

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