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長髄彦は、攻めたのではなく迎え撃ったのではないか

2014.09.16

長髄彦の話を、神武東征の物語として読むと簡単です。

神武が大和へ向かう。

長髄彦が立ちはだかる。

戦う。

長髄彦が敗れる。

主人公は神武ですから、長髄彦はどうしても「邪魔をする側」になります。

でも土地から見ると、景色は逆になります。

長髄彦は先にそこにいた。

その土地には人が暮らしていた。

生駒周辺には、西の河内と東の大和を結ぶ重要な道がある。

古い地形を戻せば、西側には河内湖の水域が広がっていた。

つまり、その地域は交通の要所でもありました。

そこへ武装した別の勢力が入ってくる。

物見が知らせる。

軍が来る。

長髄彦側が迎え撃つ。

これなら「大和の支配に反逆した人物」というより、

自分たちの生活圏へ入ってきた軍に対抗した人物、

と見る方が自然です。

しかも長髄彦は、饒速日を受け入れています。

外から来る者を何でも拒んでいたわけではない。

受け入れられる相手とは関係を結び、危険と判断した相手とは戦った。

そう考えると、一人の首長としてかなり普通の判断に見えます。

長髄彦を善人にする必要はありません。

完璧な英雄にする必要もない。

ただ、「なぜ戦ったのか」を勝った側の物語だけで決めない。

自分たちの土地に軍が来た。

だから迎え撃った。

まずそこから考えてみたいと思います。

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