川が一本動くだけで、栄えていた町は消える
2014.08.25
川は道です。
船が動く。
荷物が動く。
魚が取れる。
田畑へ水を送る。
だから川沿いには人が集まります。
ところが川は、ずっと同じところを流れるとは限りません。
洪水で流路が変わる。土砂がたまる。浅くなって船が入れなくなる。
人間が堤や水路を造って流れを変えることもあります。
すると、それまで栄えていた津が突然不便になります。
船が来なくなる。
市場が衰える。
人が別の場所へ移る。
何世代か経てば、そこが昔の交通の中心だったことさえ分からなくなる。
でも神社だけが残る。
地名だけが残る。
古墳だけが残る。
だから現在の町の大きさを見て、昔の重要度を判断してはいけません。
今は小さな集落でも、昔は川がすぐ横を流れ、多くの船が出入りしていた
可能性があります。
逆に今の大都市でも、古代には湿地でほとんど人が住めなかった場所があります。
歴史の中心は、川と一緒に動く。
王が都市を移したのではなく、川が都市を移してしまうこともあります。
自然は、時々どんな権力者より強い政治家です。
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