災害は、歴史を一晩で変える
2014.08.21
戦争なら、誰が攻めたかが分かります。
でも災害には意思がありません。
ある夜、川があふれる。
地震が起きる。
山が噴火する。
それだけで村が消えることがあります。
人が移住する。
港が使えなくなる。
川筋が変わる。
田畑が埋まる。
交易路が変わる。
それまで栄えていた町が衰え、別の場所が栄え始める。
つまり政治史だけを追っていると、突然都市が移動したように見えることがあります。
でも原因は王でも戦争でもなく、洪水だったかもしれない。
地震だったかもしれない。
火山だったかもしれない。
河内湖が変化したのも、水と土砂の長い作用です。
香取海が現在の姿になったのも、自然と人間の両方が関わっています。
歴史の主人公は、人間だけではありません。
川も歴史を動かします。
雨も動かす。
海も動かす。
地震も動かす。
だから人物の行動を考える時、その年の天候や災害まで見る必要があります。
食料がなければ戦争はできない。
洪水で道が消えれば軍は進めない。
飢饉になれば政治への不満も増える。
歴史上の大事件の後ろには、自然条件が静かに隠れていることがあります。
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