鹿島・香取の要石を、東国の歴史の中に戻してみる
2014.08.19
鹿島と香取について、これまで水運、祭祀、古墳、政治の中心として考えてきました。
そこへ「災害」を重ねると、また少し違って見えます。
香取海という巨大な水域があります。
洪水もあったでしょう。
地震もある。
液状化のような現象を昔の人が見たこともあったかもしれません。
水面が突然揺れ、地面が割れれば、そこに暮らす人にとっては世界そのものが壊れる出来事です。
そんな場所で、鹿島と香取の両方に大地を鎮める要石の伝承が残る。
これは少なくとも、東国の人々にとって地震が非常に強い記憶だったことを感じさせます。文化庁
鹿島・香取を「武神の神社」とだけ説明すれば、この層は見えません。
でも、
水運を守る。
土地を守る。
地震を鎮める。
人々の暮らしを守る。
そう考えると、なぜ大きな祭祀拠点になったのかが少し人間に近づきます。
神宮が先にあったのではなく、この土地で生きる人間の恐れと願いが長い時間をかけて積み重なり、巨大な祭祀の中心へ育った。
そんな順番だった可能性も考えてみたくなります。
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