名前を変えれば、古い神は新しい神になれる
2014.08.06
同じ場所で祀られているのに、時代によって神の名前が違うことがあります。
現在の祭神。
江戸時代の記録。
中世の記録。
古い伝承。
それぞれ違う。
これは混乱ではありません。
むしろ、その場所が長い時間を生き延びた証拠なのかもしれません。
政治が変わる。
宗教制度が変わる。
神仏習合が進む。
また分離される。
そのたびに名前や説明が変わっていく。
でも土地の人は同じ場所へ来る。
祈る。
祭る。
供物をする。
つまり、名前より行為の方が長く続いている可能性があります。
ここが面白い。
もし古い土地神が、新しい政治体制の中で別の神の名前を与えられたとしても、祭祀そのものが残れば、昔の記憶は完全には消えません。
だから神社を調べる時、
「今の祭神は誰か」
だけで終わると、一番新しい表面だけを見ることになります。
その下に何層あるのか。
いつ名前が変わったのか。
なぜ変わったのか。
祭りの内容は昔の祭神と合っているのか。
そこを見ると、神社の歴史が地層のように見えてきます。
神様も、時代の中で名前を変えながら生き残ってきたのかもしれません。
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