大和が強くなったのは、単に戦争が強かったからなのか
2014.07.27
大和を中心とする勢力が最終的に大きな政治的影響力を持った理由を、「戦争に勝ったから」で終わらせると少し足りません。
戦争を続けるにも、食料が必要です。
武器が必要です。
人を動かす仕組みが必要です。
外交も必要です。
何より、負けた地域をその後に統治する仕組みが必要になります。
大和盆地は周囲を山に囲まれていますが、峠を越えれば河内、山城、伊勢、紀伊、吉野などへ出られます。
盆地内には農業生産を支える土地があります。
西へ越えれば瀬戸内へつながる。
東へ行けば伊勢湾方面へ出られる。
単なる閉じた盆地ではありません。
複数の交通路が交わる位置です。
そして大和側が強くなっていく過程では、周囲の勢力をすべて滅ぼすだけではなく、婚姻や同盟によって取り込んだ可能性も大きいでしょう。
相手の神を取り込む。
相手の有力者を新しい制度の中で使う。
その一族の系譜を残す。
こうした柔軟さは、軍事力と同じくらい重要です。
勝つだけでは帝国は作れても、長く維持するのは難しい。
支配する仕組みを作った。
そこに大和政権の強さの一つがあったのかもしれません。
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