大和だけを中心にすると、日本列島が小さく見える
2014.07.15
日本の古代史は、どうしても大和を中心に進みます。
大和に王権が生まれた。
そこから全国へ広がった。
この筋書きは分かりやすいです。
でも全国の遺跡、古墳、祭祀、水運を見ると、それだけでは列島の豊かさが消えてしまいます。
吉備には吉備の大きな社会がある。
出雲には出雲の世界がある。
筑紫には筑紫の世界がある。
越には日本海側の広いネットワークがある。
東国にも鹿島・香取・印旛などの地域社会がある。
東北にも独自の文化と勢力がある。
それぞれが完全に孤立していたわけではありません。
交易する。
婚姻する。
戦う。
同盟する。
技術を交換する。
祭祀も伝わる。
そういう複数の中心が存在していた列島へ、後に大和を中心とする政治秩序が強くなっていった。
私はこの方が、古代日本の景色として自然に見えます。
「一つの国が地方を支配していた」という完成後の姿を、完成前へそのまま戻してはいけない。
完成前には、別々の世界がありました。
そこから日本ができていった。
そう見ると、歴史はずっと立体的になります。
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