鹿島と香取は「対」、息栖はその間に何をしているのか
2014.03.28
鹿島神宮の武甕槌大神。
香取神宮の経津主大神。
二柱は神話の中でも一緒に登場し、葦原中国平定に関わります。
このため鹿島と香取は、古くから非常に強く結び付いています。
二つの神宮。
二柱の武神。
そして香取海を挟む二つの場所。
私は、この二社を「対」として見るのが自然だと思います。
では息栖は何でしょう。
三つ目の同じ神社、ではありません。
息栖神社に祀られる久那斗神は道を守る神とされ、天乃鳥船神は名の通り船との関係を持ち、住吉三神も海上守護と結び付きます。神社に伝わる由緒では、鹿島・香取の神々とともに東国へ来たという物語まで残っています。息栖神社
ここが面白い。
鹿島と香取が二つの巨大な祭祀拠点だとすれば、息栖は、その間を移動する人々に必要な神だったのではないか。
道を守る。
船を守る。
海を守る。
境界を守る。
これは、巨大な港と港の間に灯台がある、という話ではありません。
神社の役割を現代の施設に置き換えることもできません。
それでも、人間の感覚として考えると分かりやすい。
遠くへ船を出す人間が一番願うのは、無事に着くことです。
そこには政治も宗教もありません。
まず命があります。
息栖を加えると、鹿島と香取の関係が「二つの大きな神社」から、「その間を船が動く世界」へ変わって見えます。
鹿島。
水路。
息栖。
水路。
香取。
神社を線で結ぶのではありません。
船を動かすと、自然に線ができる。
古代を見るなら、この順番の方が面白いと思います。
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