神社が「津の上」にある理由
2014.03.25
港のすぐ横に神社があるとは限りません。
むしろ水辺から少し高い場所へ上がったところに古社があることがあります。
これも、人間の生活から考えると自然です。
低地は便利です。
船を着けられる。
荷物を運べる。
水も使える。
でも弱点もあります。
洪水。
高潮。
湿気。
地盤。
だから人が長く暮らしたり、大切なものを祀ったりするなら、一段高い場所の方が安全です。
つまり、
水辺に津がある。
その近くに集落がある。
少し高い場所に祭祀の場所がある。
さらにその周辺に墓がある。
そんな配置も考えられます。
これを鹿島・香取に重ねると面白い。
水辺と神宮。
津と参道。
古墳と台地。
祭祀と交通。
全部が一つの生活圏として見えてきます。
「神はここへ降りたから、この場所に神社ができた」
という由緒だけを見るのも一つの歴史です。
でも、
「なぜ人間は、この場所を神の場所として選び続けたのか」
を地形から考えると、別の歴史が見えてきます。
私は後者もかなり重要だと思います。
神社を建てたのは、人間です。
祈ったのも人間です。
場所を選んだのも人間です。
ならば、その人たちがどう暮らしていたのかを見なければ、本当の意味で「なぜここにあるのか」は分からないと思います。
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