西の伊勢、東の鹿島・香取を水から見てみる
2014.03.26
伊勢、鹿島、香取。
古代に「神宮」と呼ばれた特別な三社です。
それだけでも興味深いのですが、もう一つ共通するものがあります。
水です。
伊勢には海があります。
鹿島と香取の間には、かつて巨大な香取の海がありました。
いずれも内陸深く閉じた場所ではありません。
人と物が動く水の世界と接しています。
ここから、
「だから三社は同じ理由で神宮になった」
とは言えません。
それぞれ成立した歴史も祭神も違います。
でも、水運という視点を入れると、一つ新しい問いが生まれます。
国家にとって非常に重要な祭祀拠点が、なぜ交通の要衝と重なるのか。
祭祀は信仰だけではありません。
人を集めます。
祭りを行います。
物資が動きます。
情報が集まります。
有力者が関わります。
それは政治とも無関係ではありません。
だから古代の大きな祭祀拠点を考えるなら、
神話だけではなく、
物流も見る。
水路も見る。
津も見る。
古墳も見る。
行政施設も見る。
そうして初めて、一つの地域がなぜ特別だったのかが見えてくる気がします。
鹿島と香取が特別だった理由も、
神様が偉かったから。
それだけではなかったのかもしれません。
神を祀る場所と、人間が集まる場所。
その二つが重なるところに、
古代の「中心」が生まれたのではないでしょうか。
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