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八百万の神様という、日本人のおおらかな考え方

2014.01.07

日本には、「八百万の神」という言葉があります。

八百万といっても、八百万柱の神様を数えたわけではありません。

数えきれないほどたくさんの神様がいる。

そんな意味です。

山にも神様がいる。

川にもいる。

海にもいる。

田んぼにもいる。

火にも、水にも、風にもいる。

家の中にもいる。

長く使った道具にさえ、特別なものを感じる。

私は、この考え方に日本神道の本質がよく表れていると思っています。

一番面白いのは、

「この神様だけが正しい」

と決めなかったことです。

山で暮らす人にとっては山が大切。

海で暮らす人にとっては海が大切。

米を作る人にとっては太陽や水が大切。

暮らしが違えば、大切にするものも違う。

それでいい。

隣の村が違う神様を祀っていても、

「それは間違っている」

とはならない。

「あなたたちには、その神様が大切なんですね」

で一緒にいられる。

私は、この感覚がとても日本らしいと思っています。

だから新しい文化が入ってきても、それまでのものを全部捨てなかった。

仏教が入ってきても神様は残った。

先祖も祀る。

自然も祀る。

地域を助けた人まで、後に神様として大切にすることがある。

つまり八百万の神様とは、

神様が多いというだけではない。

大切なものは、一つだけではない。

という考え方なのだと思います。

そしてこれは宗教だけの話ではありません。

違う人。

違う考え方。

違う文化。

違う役割。

それらを無理に一つにしなくてもいい。

違ったまま、一緒にいればいい。

私は、八百万の神様という考え方の中に、

日本人の「和」の原点

があると思っています。

一つだけを正しいと決めない。

違うものを消さない。

自然も、人も、物も大切にする。

八百万の神様とは、日本人が長い時間をかけて育ててきた、

「いろいろあっていい」

という、とてもおおらかな世界観なのだと思います。

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