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日本神道は、「一つだけが正しい」と考えなかった

2014.01.06

日本神道の面白いところは、最初から一つの神だけを信じる形ではなかったことです。

山にも神がいる。

川にも神がいる。

海にも神がいる。

大きな木にもいる。

岩にもいる。

火にも、水にも、風にもいる。

そして先祖も、地域を守った人も、神として祀ることがある。

つまり神道では、

大切なものは一つではない。

という考え方が土台にあったのだと思います。

山で暮らす人には、山が大切です。

漁をする人には、海が大切です。

農業をする人には、水や太陽が大切です。

だから地域によって祀るものが違う。

それでいい。

自分たちの神様がいるからといって、隣の地域の神様を否定する必要はない。

むしろ、

「あなたたちには、その神様が大切なんですね」

で成り立つ。

私は、ここに日本人のおおらかさがあると思っています。

そして新しい宗教が入ってきても、それまでの神様を全部捨てなかった。

仏教が入ってきても、神様は残った。

場合によっては一緒に祀った。

新しいものを受け入れる。

でも古いものを消さない。

これは神道だけの話ではありません。

日本人は昔から、

新しい技術。

新しい文化。

新しい考え方。

そういうものを取り入れながら、自分たちの暮らしに合うように変えてきた。

だから神道の考え方は、

日本文化そのものの縮図

にも見えます。

違うものを排除しない。

一つに決めすぎない。

自然も人も先祖も、一緒に大切にする。

私は、日本神道の根っこには、

「違うものが一緒にあっていい」

という考え方があったと思っています。

そしてそれが、これまで話してきた「和」ともつながっている。

同じになることではない。

違うまま、一緒にあること。

それが日本神道の考え方であり、日本人らしさの一つでもあるのだと思います。

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