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始皇帝さま|『キングダム』の嬴政は、本当にいたのだろうか

2013.04.15

漫画『キングダム』に登場する嬴政。

彼が目指しているのは、ただ領土を増やすことではありません。

長く続いた戦乱を終わらせるために、中華を一つにする。

とても大きな志です。

では、実際の始皇帝さまも同じことを考えていたのでしょうか。

それは分かりません。

二千年以上前の人物です。

本人に聞くことはできません。

残された記録から、行動を知ることはできます。

でも心の中までは分かりません。

本当に平和な世界をつくりたかったのかもしれない。

すべてを自分の支配下に置きたかったのかもしれない。

もしかすると、その両方だったのかもしれません。

私は、そこが歴史の面白いところだと思います。

始皇帝さまは六国を征服したあと、文字、貨幣、度量衡などを統一し、道路を整備し、巨大な国を一つの仕組みで動かそうとしました。

戦って終わりではありませんでした。

何か新しい社会をつくろうとしていたことは、残された行動から見えてきます。

でも、その社会を人々が望んでいたのかは別の話です。

良い国をつくっている。

人々のためにやっている。

始皇帝さま自身は、本気でそう信じていた可能性だってあります。

そこで私は、現代の会社経営を考えてしまいます。

「社員のために」

経営者がよく使う言葉です。

でも、本当に社員が望んでいるのでしょうか。

本人に聞かずに、

「きっと喜ぶはずだ」

と決めてしまっていないでしょうか。

善意と独りよがりは、ときどき近いところにあります。

ここから少し、会社の広報をさせてください。

(株)アリスでも、良い会社とは何かを考えます。

でも、経営者だけで答えを決めるのではなく、一緒に働く人が何を考えているのかを聞く。

お客様のためと思った提案も、本当に必要なのかを聞く。

相手のためなら、まず相手を知る。

二千年以上前の始皇帝さまが何を思っていたのかは分かりません。

でも、分からないからこそ、

「相手のため」と思ったときほど、本当に相手のためなのか。

私は一度考えてみたいと思います。

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