多品種少量の試作品製作には、考えて加工する力が必要です
多品種少量の試作品製作では、一つの加工方法を覚えるだけでは対応できません。
(株)アリスでは、研究開発用部品、実験用部品、治具、生産設備部品、小ロット製品など、さまざまな部品製作に取り組んでいます。
一個だけ製作する試作品もあれば、数個、数十個と製作する小ロット部品もあります。
そして、案件が変われば条件も変わります。
材料。
形状。
精度。
数量。
使用目的。
納期。
それぞれの条件を確認しながら、その仕事に合った製作方法を考える必要があります。
例えば、同じマシニングセンタを使った切削加工でも、加工する部品によって段取りは変わります。
どの面から削るのか。
どのように材料を固定するのか。
どの工具を使用するのか。
どの工程で寸法を測定するのか。
仕上げをどこまで機械加工で行うのか。
こうした判断によって、加工精度や作業時間は変わります。
だから(株)アリスでは、機械を操作できることだけを技術とは考えていません。
「なぜこの方法で加工するのか」を理解し、自分で方法を考えられることも重要な加工技術です。
最初は、先輩から教わった方法で仕事を進めます。
その中で加工結果を確認し、
なぜこの順番なのか。
別の工具ではどうなるのか。
もっと加工しやすい方法はないのか。
と少しずつ考えるようになります。
一度失敗することもあります。
しかし、その原因を確認し、次に同じ失敗をしない方法を考えることができれば、その経験は新しい技術になります。
多品種少量の機械加工では、毎日違う仕事に向き合うからこそ、こうした経験を数多く積むことができます。
昨日経験した樹脂加工が、次の治具製作に活かせることもあります。
金属部品で学んだ段取りが、別の試作品の加工に役立つこともあります。
一つひとつは違う仕事でも、考えながら取り組むことで経験がつながっていきます。
(株)アリスでは、単に決められた作業を繰り返すのではなく、加工方法や工程を自分で考えられるエンジニアを育てることを大切にしています。
その積み重ねが、研究開発から生産現場までの多品種少量のものづくりを支える技術力につながると考えています。