人の成長は、日々の仕事の中で少しずつ形になっていく
(株)アリスでは、人の成長は「教えてもらうこと」だけで決まるものではないと考えています。
もちろん、最初は仕事の進め方や道具の使い方、注意するポイントなどを教えることが必要です。
しかし、その先で大切になるのは、教わったことをそのまま繰り返すだけではなく、自分で考えながら仕事を進められるようになることです。
例えば、前段取り、磨き、バリ取り、彫刻機やボール盤の操作など、一つひとつは現場では日常的な仕事です。
最初は、どこを見ればよいのか、どこまで仕上げればよいのか、どうすれば安全にきれいにできるのかが分かりません。
それでも、実際に手を動かしながら経験を重ねていくことで、少しずつ判断できることが増えていきます。
同じ作業をしていても、仕上がりや安定性には差が出ます。
その差は、単純に器用かどうかだけではありません。
なぜこの作業が必要なのか。
次の工程で何が求められるのか。
どこまで仕上げれば良い状態なのか。
そうした意味を理解しながら仕事をしているかどうかが、少しずつ結果に表れてきます。
経験を重ねることで、「言われたからやる」という仕事から、「この状態なら次に進める」「ここはもう少し確認した方がいい」と、自分で判断できる仕事へ変わっていきます。
(株)アリスでは、その変化を特別なことだとは考えていません。
毎日の仕事の中で、一つできることが増える。
昨日より少し早くできる。
仕上がりの違いに自分で気づく。
分からないことを自分から確認できる。
そうした小さな積み重ねが、その人自身の力になっていくと考えています。
また、素直さや真面目さ、責任感も大切です。
ただ、それらは言葉だけで評価するものではありません。
指摘されたことを次に活かす。
任された仕事を最後まで確認する。
分からないことを曖昧なまま進めない。
そうした実際の行動につながったときに、仕事を任せられる範囲も少しずつ広がっていきます。
ものづくりの現場では、技術だけでなく、人との関わりも大切です。
分からないことを相談する。
困っている人がいれば声をかける。
真剣に仕事をする中でも、自然に会話できる時間がある。
そんな関係があることで、必要以上に緊張せず、集中するときには集中できる職場になっていくのだと思います。
(株)アリスでは、人の才能を最初から決まったものとして見るのではなく、日々の仕事の中で少しずつ見えてくるものだと考えています。
経験し、考え、失敗し、また試す。
その繰り返しの中で、技術と判断力が結びつき、自分で仕事を進められる範囲が広がっていきます。
そうして身についた一人ひとりの力が、やがて研究開発現場から生産現場までを支える(株)アリスのものづくりにつながっていくと考えています。