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透明ウレタン樹脂の真空注型で品質を左右する「注型マスター」の考え方

2026.03.29

透明樹脂の試作品を真空注型で製作する場合、完成品の品質を考えるうえで重要になるのが「注型マスターの仕上がり」です。

真空注型は、製作したマスター形状からシリコン型を取り、その型へウレタン樹脂を注型して複製する工法です。そのため、形状だけでなく、マスター表面の状態も型へ転写されます。マスターに工具目や研磨ムラ、細かな傷が残っていれば、それらも注型品側へ反映される可能性があります。

特に透明モデルでは、寸法だけでは品質を判断できません。表面の微細な凹凸によって光が乱反射すると、形状自体は正しくても白っぽく見えたり、透明感が低下したりします。そのため(株)アリスでは、透明真空注型品を検討する際、最終的な外観から逆算してマスターの加工方法や仕上げ方法を考えます。

真空注型が有効になるのは、同一形状を複数個必要とする場合や、切削加工では分割・接着が必要になる形状を一体形状で再現したい場合などです。一方で、極めて高い透明性が必要な場合や、少量で形状変更の可能性が高い場合には、切削加工の方が適することもあります。

また、透明ウレタン樹脂は着色することで、透明感を残したまま色調を確認する試作モデルにも利用できます。ただし、色の濃さや肉厚によって見え方は変化するため、単純に材料色だけで判断せず、製品形状を含めて評価する必要があります。

透明樹脂試作では、「真空注型ができるか」ではなく、必要数量、透明度、形状、分割の有無、外観要求を整理したうえで工法を決めることが重要です。

(株)アリスでは、透明樹脂モデルや可視化モデルについて、切削加工と真空注型の双方を比較しながら、目的に適した製作方法を検討しています。

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