改善を、会社全体の力に変えていく。
良い改善方法を一人が見つけても、その人だけが使っている状態では、会社全体の力にはなりません。
その人が担当すると仕事が早い。
その人だけはミスが少ない。
その人に聞けば分かる。
もちろん、個人が高い技術や経験を持つことは大切です。
しかし、できるだけ良い方法を周囲にも共有し、誰でも活用できる状態へ近づけていくことも重要です。
(株)アリスでは、日々の小さな改善を、できる範囲で仕事の仕組みへ残していくことを大切にしています。
例えば、ある人が確認しやすい方法を見つけたとします。
チェックする順番を変えることで見落としが減った。
図面の重要部分を事前に整理することで、加工前の確認が早くなった。
工具や測定器の置き場所を見直したことで、準備時間が短くなった。
こうした工夫が実際に有効であれば、その考え方を周囲にも伝えます。
大切なのは、「この人だからできた」で終わらせないことです。
なぜ良くなったのか。
どのような仕事で使えるのか。
別の担当者でも無理なく続けられるのか。
そこまで確認することで、個人の工夫を会社のノウハウへ変えていくことができます。
また、改善した方法を一度決めたら、それで完成というわけでもありません。
仕事の内容は変化します。
新しい設備や工具が入ることもあります。
取り扱う材料や製品が変われば、以前の方法が合わなくなることもあります。
そのため、現在のやり方を守ることだけではなく、「今もこの方法が一番良いのか」と時々見直すことも必要です。
改善とは、ルールを増やし続けることではありません。
仕事を分かりやすくする。
品質を安定させる。
判断しやすくする。
無駄な手戻りを減らす。
お客様へ、より良い状態で製品を届ける。
そうした目的のために、必要な部分を少しずつ整えていくことです。
そして、小さな改善が共有されると、一人の経験がほかの人の仕事にも活かされます。
誰かが気づいたことによって、別の人のミスを防げる。
一つの工夫が、複数の案件で使える。
昨日より良くなった方法を、明日から会社全体で使える。
こうして改善は、個人の工夫から組織の力へ変わっていきます。
(株)アリスでは、特別な改善活動だけで会社を良くするのではなく、日常の仕事の中で生まれた気づきを大切にしています。
小さく気づく。
一度試す。
良い結果が出たら共有する。
必要であれば仕組みに残す。
その地道な繰り返しによって、研究開発から生産現場までを支えるものづくりの品質を、少しずつ高めていきたいと考えています。