デジタルだけでも、手作業だけでも完成しない。
現在のものづくりでは、デジタル技術が欠かせません。
3Dデータを作成するCAD、加工プログラムを作るCAM、高精度に形状を削り出すCNC工作機械。これらを活用することで、複雑な形状や精密な部品を効率よく製作できるようになりました。
(株)アリスでも、CAD/CAMやCNCマシニングセンタ、3Dスキャナなどを使用し、研究開発用の試作品や生産設備部品、現物からのリバースエンジニアリングに対応しています。
しかし、デジタル機器だけですべてが完成するわけではありません。
加工後に残るわずかなバリを取り除く。
表面を磨き、求められる透明度に仕上げる。
手で触れながら、角の状態や仕上がりを確認する。
機械では判断しにくい部分を、人の目と手で整える。
こうした工程も、製品の品質を左右する重要な仕事です。
データ上では問題なく見えても、実際に加工すると材料が変形したり、工具の跡が残ったりすることがあります。反対に、手作業だけでは安定した寸法や複雑な形状を再現することが難しい場合もあります。
だから私たちは、デジタル技術と手仕上げを対立するものとは考えていません。
機械が得意なことは機械に任せる。
人が確認しなければならない部分は、人が責任を持って仕上げる。
それぞれの良さを組み合わせることで、品質と再現性を高めていきます。
この仕事では、画面の中だけで完結する知識でも、手先の感覚だけに頼る技術でも十分ではありません。データがどのように実物へ変わるのかを理解し、加工結果を見ながら次の方法を考える力が必要です。
未経験で入社した場合も、まずは仕上げや測定、機械操作などの基本から学びます。その後、CAD/CAMや加工条件の設定へ進み、ものづくり全体の流れを理解していきます。
デジタルと手仕事の両方を知ることで、技術者として見える範囲は広がります。
(株)アリスは、新しい設備を使うことだけを技術革新とは考えていません。従来の技術を分析し、デジタル技術と組み合わせ、より安定した方法へ進化させることも大切な技術だと考えています。