PEEK切削加工では「耐熱性」だけで材料を選ばないことが重要です
2021.06.06
PEEKは耐熱樹脂として広く知られていますが、材料選定では耐熱性だけを基準に判断することは適切ではありません。高温環境で使用できることに加え、耐薬品性、耐摩耗性、機械強度、寸法安定性など、多くの性能を兼ね備えていることが採用される理由です。
(株)アリスでは、PEEKの切削加工を行う際、まず使用環境を確認します。高温で使用するのか、薬品が付着する環境なのか、摺動部品として使用するのかによって、加工方法や選択するグレードが変わるためです。
加工面では、PEEKは比較的切削性の良いスーパーエンプラですが、高精度部品では熱の影響を考慮した工程設計が必要です。長時間の加工や肉厚の異なる形状では、内部応力や温度変化が仕上がり寸法へ影響することがあります。そのため、荒加工と仕上げ加工を分けるなど、安定した寸法を得るための工程を採用する場合があります。
また、PEEKは試作品だけでなく、治具や設備部品、小ロット製品でも使用されます。用途によっては金属部品からPEEKへ置き換えることで軽量化や耐薬品性の向上が期待できるケースもありますが、すべての部品に適しているわけではありません。荷重条件や使用環境を踏まえた判断が重要です。
材料性能を十分に発揮するためには、加工技術だけでなく、使用目的に合わせた材料選定と加工条件の組み合わせが必要です。
(株)アリスでは、研究開発現場から生産現場までのものづくりに対応し、PEEKの特性を活かした試作品や機械加工部品を製作しています。
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