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アリスの工房マニュアル(みがき)Ver.2026【前編】

2026.04.02

基本方針

みがき作業の目的は、単に表面を綺麗にすることではありません。

加工目やキズを適切に除去し、透明化処理や最終仕上げ工程において再現性のある品質を実現することを目的とします。

目の前のキズを消すことだけを考えるのではなく、次工程や完成状態をイメージしながら作業を行います。

1. スタート番手を決める

切削加工が完了した部品は、素地の状態や加工面によって加工目の深さが異なります。

みがきを開始する前に、部品の状態を確認し、適切なスタート番手を選定します。

また、同じ部品であっても、

  • 平面
  • 曲面
  • 狭い箇所
  • 意匠面

など、磨く場所によってスタート番手を変更します。

必要以上に粗い番手から始めると形状を崩しやすくなり、細かすぎる番手から始めると加工目が除去できません。

2. 表面粗さを手で感じる

みがき作業では目視だけで判断しません。

部品を指先で触り、表面状態を確認します。

加工目の深さや残り具合を感覚として理解できるようになることが重要です。

最終的には見た目だけではなく、手の感触でも状態を判断できるようにします。

3. 力を入れすぎない

粗い番手を使用する際は、加工目を早く消そうとして強く擦りすぎないこと。

力任せに作業すると深いペーパーキズが入り、次工程で除去する作業が大幅に増えます。

また、透明化処理後に隠れていたキズが浮き出て見える原因にもなります。

加工目は無理に削り取るのではなく、やさしく丁寧に落としていきます。

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