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一度手を離すという判断

2020.01.24

(株)アリスでは、何かを解決しようとする時、人は同じ方向に力を使い続けてしまうことがあると考えています。

必死に同じ扉を押し続けても開かないのに、「もっと力を込めれば開くはずだ」と思い込んでしまう状態です。その結果、本来開く可能性のない方向に力が集中し、扉そのものも、自分自身の判断も消耗していきます。

仕事の現場でも同じようなことが起きます。条件、手順、やり方のどこかに違和感があっても、それを修正するのではなく、同じやり方のまま力だけを増やしてしまう状態です。

(株)アリスでは、このような状態に対して「一度手を離す」という判断を重要な行為として捉えています。

力を抜くことは諦めではなく、方向性を確認するための行為です。一度距離を取ることで、見えていなかった構造や前提のズレが見えることがあります。

押し続けることで解決する問題もあれば、押し方そのものを変えることでしか解決しない問題もあります。その切り替えは、単なる感覚ではなく、判断の質に関わる部分だと考えています。

私自身も、うまくいかない状況の中で「何かを足す」ことばかり考えていた時期があります。しかし、結果が変わらない時ほど必要なのは、追加ではなく再定義でした。

手段を変える前に、力の向きを変える。その視点を持てるかどうかが、結果の分岐点になります。

(株)アリスでは、問題解決とは「力を増やすこと」ではなく、「構造を見直すこと」に近いと考えています。

そのため、ときに立ち止まり、離れ、別の角度から見直すことを工程の一部として扱います。それは遠回りではなく、最短距離を再設定するための行為です。

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