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教えることは、相手を理解することから始まる

2020.01.08

(株)アリスでは、技術や知識を伝える場面が数多くあります。しかし、長くものづくりに携わるほど、「教える」という行為の難しさを感じます。

なぜなら、教えた内容そのものではなく、相手が成長につなげられたかどうかが本当の結果だからです。

同じ説明をしても、すぐに理解できる人もいれば、時間をかけて理解を深める人もいます。人によって経験も考え方も異なるため、一つの方法だけで全員に伝わることはありません。

人材育成の方法としては、大きく分けてティーチングとコーチングがあります。

ティーチングは、知識や経験を伝え、方向性を示す方法です。まだ経験の少ない段階では、まず基礎となる考え方や手順を理解する必要があります。そのため、最初は教える側が明確に示すことが重要になります。

一方で、経験を積んでくると、単に答えを教えるだけでは成長に限界が生まれます。そこで必要になるのがコーチングです。答えを与えるのではなく、相手自身が考え、自ら答えを見つけられるよう支援する方法です。

(株)アリスでは、この二つを対立するものとは考えていません。重要なのは、相手の状況や成長段階に応じて適切な割合を選択することです。

そのためには、相手を深く理解する必要があります。

どこでつまずいているのか。
なぜ理解できないのか。
何が不安なのか。
どこまで理解できているのか。

これらを把握せずに、自分の成功体験や価値観だけで教えても、相手には届きません。

相手の立場になって考えること。
その人の視点から物事を見ること。

そこでは洞察力や分析力だけでなく、共感力も重要になります。

そして、教える立場にいるのであれば、最終的には自分を超えてほしいと思っています。教えたことをそのまま再現するだけではなく、自分なりに発展させ、さらに高いレベルへ到達してほしい。その成長を喜べることも、教える側に必要な姿勢ではないでしょうか。

(株)アリスでは、技術だけでなく、考え方や判断基準も含めて伝承していくことを大切にしています。

教えることは知識を渡すことではなく、相手の可能性を引き出すこと。
そのために、まず相手を理解することから始めたいと考えています。

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