透明度を左右するアクリル(PMMA)切削加工と研磨前工程の工夫
2022.10.25
(株)アリスのアクリル(PMMA)透明化処理では、「研磨で何とかする」のではなく、
切削加工時点で透明仕上げの8割を決めるという考え方を大切にしています。
バリや加工痕を極力抑え、研磨しにくい形状を避けるため、加工パスや工具の
進入方向まで細かく検討します。
これにより、アクリル(PMMA)切削加工後の研磨工程を最小限に抑えることができます。
次に行うのが研磨仕上げ工程です。
最初は粗磨き(下地磨き)から始め、400~600番程度の研磨紙を使用して切削痕を
除去します。
その後、600番、800番と段階的に番手を上げながら、表面を均一に整えていきます。
この工程で最も注意すべき点が、磨きによる形状変化(ダレ)です。
アクリル(PMMA)は熱に弱く、研磨時の摩擦熱によって形状が変わりやすい素材です。
(株)アリスでは、専用治具や当て具を使い分け、形状を保持しながら研磨を行います。
曇りや傷を確実に除去しつつ、設計形状を守る。
このバランス感覚こそが、アクリル(PMMA)透明加工における重要なノウハウです。
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