【中編】素材の限界を見極める――ポリメチルペンテン(PMP / TPX)の透明化事情
2022.04.02
透明樹脂といえばPC・PMMAが代表的ですが、
もう1つ特徴的な素材に ポリメチルペンテン(PMP・TPX) があります。

PMPには大きな弱点があり、
素材そのものに透明度が無い・黄ばみが強い という特性があります。
(株)アリスでも表面処理を施しますが、
透明度は画像の通り、どうしても限界があります。

かつては透明度の高い、厚み10mmの透明板も存在しましたが、
現在は無くなりました。
今、切削加工用で流通しているポリメチルペンテン(PMP・TPX)は
黄ばんだ30mm厚の板 が主流です。

TPXを使っての射出成形によるPMP部品であれば、アクリルやPCほど
ではないものの、透明に仕上がります。

また削り出しでも、薄肉部品であれば十分な透明度 を確保できます。

また3㎜と5㎜の薄板も販売されていて、こちらは透明度が高く、
機械カバーやシールドなどの可視化部品に使用出来ます。

丸棒はΦ50mmとΦ100mmが販売されていて、カットしてCNCマシニングセンタ
で切削加工する事も多々あります。
このように素材ごとに“透明化できる限界”が異なるため、(株)アリスでは
用途に合わせて最適な材料選定と透明加工方法 をご提案しています。
ポリメチルペンテン(Poly(methylpentene=PMP)で製作する部品や製品
はぜひ実績豊富な(株)アリスにお声かけ下さい。
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