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機械加工したポリメチルペンテン(PMP)/TPX部品を透明化処理する技術の確立

2022.09.26

CNCマシニングセンタや旋盤で切削加工すれば透明なプラスチック樹脂は
白く擦れた乳半色っぽくなってしまいます。

プラスチック樹脂の透明で部品を製作する目的は可視化の場合がほとんど。
白っぽく擦れていては中を見る事ができません。

なぜ擦れるのかは機械加工は刃物を使った押切です。
マシニングセンタは刃物が回転して押し切って削っていきます。
旋盤は刃物を固定してワークを回転させて押し切っていきます。
だから押切の後は細かな傷となって擦れてしまう訳です。

ポリメチルペンテン(PMP)/TPXも例外ではなく擦れてしまいます。
せっかく透明な素材が機械加工で擦れて可視化できなくなってしまいます。
いろいろな刃物や切削加工のやり方を試しましたが可視化できるように
なりませんでした。
そこで透明度を素材レベルに戻す技術をいろいろな方法や道具を試して
可能としました。

画像左側のポリメチルペンテン(PMP)/TPXは厚み10㎜の板です。
残念ながらサンプルだけで終わり、商品化されませんでした。
真ん中の厚み30㎜板しか販売されていません。
右側の凹レンズは全面をマシニングセンタで切削加工して透明化処理
したサンプル品です。
素材レベルには透明化できるようになりましたが、少し白っぽいというか
黄味がかった透明素材なので、それは変える事ができません。

これも厚み30㎜の板から全面を加工して製作したポリメチルペンテン
(PMP)/TPXの部品です。
ネットにあるポリメチルペンテン(PMP)/TPXの透明にしたという
画像を見ると穴加工や簡単なフライス加工だめであり、(株)アリスの
ポリメチルペンテン(PMP)/TPX透明化技術とはまったく違います。

私たち(株)アリスはポリカーボネート(PC)の透明化処理からスタート。
その後はアクリル(PMMA)の透明化技術も確立。
塩ビやABSの透明化技術も確立しています。

すべての素材で透明化処理の技術が違います。
素材ごとに透明化する道具や作業手順が違います。
あらゆる透明化に使えそうな道具や備品を購入して試し続けて今があります。

高い透明度を追求していると機械加工での仕上げ方も重要なのでレベル
アップします。
また透明度は自分たち基準でどんどん上がっていきます。
おかげさまでたくさんのお客様から使命でのご発注をいただいております。

透明度を上げる技術は今でも研究開発しております。
ポリメチルペンテン(PMP)/TPXの可視化部品はぜひ(株)アリスにお声かけ下さい。

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