東大阪の試作製作なら【株式会社アリス】試作、試作品製作、試作品加工、切削加工、試作金型成形、精密部品加工

ポリカーボネート切削部品における白化回復のための表面処理条件

2026.02.26

(株)アリスでは、ポリカーボネート切削後に発生した白化に対して、表面処理による透明性回復にも対応しています。ただし、白化は単なる表面の曇りではなく、加工時に発生した応力や熱の影響による材料変化であるため、処理方法の選定と条件管理が重要になります。

白化が見られる部位は、薄肉部やエッジ部、コーナーR部が中心です。これらの箇所では、表面に微細な加工痕とともに、光の散乱を引き起こす層が形成されています。この層を適切に除去・均一化することで透明性は回復しますが、処理量が過剰になると寸法変化や新たな歪みを生じるため、加工精度とのバランスが必要です。

(株)アリスでは、表面処理を段階的に行います。まず初期工程で軽度の研磨を行い、白化層と加工痕を除去します。この際、圧力や回転速度を抑え、発熱を最小限にすることが重要です。過度な押し付けや高速処理は、逆に白化を強める要因となります。

次に、バフ処理によって表面の微細な凹凸を均一化し、光の透過性を整えます。この工程では、面全体を均一に仕上げることが重要であり、局所的な当てすぎはムラの原因になります。

さらに必要に応じて、専用溶剤による表面改質を行います。この処理は、表面のごく浅い層をならし、透明性を高める効果がありますが、処理時間や環境条件によってはクラックや変形を引き起こすため、適用範囲を限定し、条件を固定して運用します。

重要なのは、表面処理だけで白化を完全に解決しようとしないことです。前工程で強い応力が残っている場合、処理後に再び白化が現れることがあります。そのため、(株)アリスでは加工工程での応力低減を前提とし、表面処理は最終調整として位置付けています。

ポリカーボネートの透明性回復は、除去量と処理条件のバランスで決まります。(株)アリスでは、段階的な処理と条件管理により、寸法を維持しながら透明性を回復させる方法で対応しています。現時点では、この加工と表面処理を組み合わせた対応が、最も安定した結果につながる方法としています。

アリスの仕事に対する想いを見る オリジナルサンプル制作