仕上がりの美しさは、技術の積み重ねから生まれます。
写真の製品は、バイクのウインカーレンズを取り外し、真空注型によって
現物から転写して製作した、(株)アリスの透明サンプルです。
裏面にはレンズカット形状が施されており、光の見え方や質感の確認を目的と
したサンプルとして使用して来ました。
製作から約10年が経過し、紫外線の影響による黄変が徐々に現れてきたため、
青と赤の染色処理を行い、再び評価に使える状態へとリファインしています。
開発や検証の現場では、「作った時点で終わり」ではなく、時間の経過や使用
環境によってどう変化するかも重要な判断材料になります。
今回のリファイン作業は、単に色を付けることが目的ではなく、透明感や内部
形状の見え方を保ちながら、再び美しくサンプルとして使用できる状態に戻す
ためのものです。
(株)アリスでは、ポリカーボネート(PC)などの透明樹脂を切削加工し、高い
透明度まで仕上げる技術を強みとしています。
その切削技術や磨きの考え方、表面を見極める感覚は、真空注型マスターの
製作においても活かされています。
形状精度だけでなく、光の回り方や質感まで意識して仕上げることで、評価用
サンプルとして安心して使える真空注型品が完成します。
美しさを追求する理由は、見た目を良くするためだけではありません。
お客さまが迷わず判断できること、開発の次のステップへ進みやすくなること。
仕上がりの質は、そのまま開発スピードや精度に影響します。
だからこそ(株)アリスでは、「どこまで仕上げるべきか」をお客様と打ち合わせ
しながら試作サンプルや生産現場の部品などを製作しています。
開発現場から生産現場、研究開発現場まで、培って来た技術で要求精度や品質を
クリアする。
それが、(株)アリスのものづくりです。
美しい透明試作品や、見せるためのサンプル製作をご検討の際は、ぜひ
(株)アリスへお声がけください。
製作する意図に合ったちょうどいい仕上が”をご提案します。