【視える化プロジェクト】PPS 切削加工“限界サンプル”に挑む(株)アリスの加工技術
2022.03.04

株)アリスでは、開発段階で求められる「どこまで削れるのか?」と
いう疑問に答えるため、独自の切削限度サンプルを製作しています。
今回取り組んだのは、モーター開発で使用されるボビンやインシュレーター
形状をイメージした PPS樹脂の“視える化”サンプルです。
ただ形をつくるのではなく、極薄肉の加工限界を明確にすることを目的と
した技術検証モデルです。

高さ18mmの円筒形状に対し、肉厚違いの5パターンを切削加工で製作しました。
①t0.8mm
②t0.5mm
③t0.3mm
④t0.2mm
⑤t0.15mm

通常、PPSは脆さと反りやすさを持つ難加工材ですが、(株)アリスでは
⑤t0.15mmでも破損なく切削完了。
エッジの立ち方、面精度、形状保持ともに良好で、PPS切削の限界ラインを
一段更新する結果となりました。

さらに次のチャレンジとして、量産成形では成立が難しいと言われる
t0.1mm・t0.05mm にも挑戦しました。
問題なく切削加工出来ました。

加工する意味は「できる・できない」を知るためではなく、加工限界を
高めていく事で、開発エンジニアに新しい選択肢を提供すること。
これこそが、(株)アリスの開発からの生産現場に対する姿勢です。

PPSはボビン、絶縁部品、機構部品など、さまざまな産業で不可欠な
高機能樹脂。
試作や治具、部品の製作でお困りごとがあれば、ぜひ(株)アリスに
ご相談ください。

「視える化」で技術を深化させ、開発を加速させる。
(株)アリスは、貴社の開発から始まる生産現場に貢献します。
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