溶剤の流動性テストなどで使えるTPX(PMP)ポリメチルペンテン
2022.08.01
理化学実験や自動車、医療、食品分野の現場では、「中が視える」という価値と同時に、
過酷な環境に耐えることが強く求められます。
TPX(PMP:ポリメチルペンテン)は、その相反する要求を高次元で成立させた、
数少ない透明樹脂です。
一見するとポリカーボネート(PC)に近い透明感を持ちながら、ポリメチルペンテン(PMP)は
さらに高温領域での安定性を備えています。
沸騰水中でも加熱分解を起こさず、医療分野で不可欠なスチーム滅菌にも対応可能。
透明素材の弱点とされがちな耐薬品性においても優れた性能を示し、試薬や洗浄工程を
伴う理化学用途でも安心して使用できます。
加えて、低誘電特性にも優れているため、分析機器や先端分野への応用余地も広がります。
食品衛生法、FDA規制、PIM規格に適合した材料構成であることも、PMPが研究室の中だけで
完結しない素材である理由のひとつです。
実験段階から実使用を見据えた評価・検証ができる素材だからこそ、開発現場では真価を
発揮します。
プラスチック樹脂の透明素材は、用途・要求性能によって最適解は異なります。
素材のカタログスペックだけでは分からず、その用途で、どう機能するかを実物で確かめること
で課題をクリア出来るが本当に分かります。
(株)アリスでは、ポリメチルペンテン(PMP)をはじめとした機能性樹脂を、切削加工
・射出成形の両面から試作・部品や治具、実験用部品などを製作しています。
設計意図を汲み取り、実験・検証・改良を繰り返す開発プロセスの中で、素材の可能性を形と
して引き出す。
それが、(株)アリスの開発現場でのものづくりです。
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