ポリカーボネート(PC)磨き有・無による透明化処理仕上がりの違いについて
2022.10.30
ポリカーボネート(PC)の透明部品について、
「磨きを行った場合と行わない場合で、仕上がりはどの程度違うのか?」という
ご質問を多くいただきます。
実際に比較画像をご希望されることも多く、用途に応じた仕上げ選択が重要な
ポイントになります。
CNCマシニングセンタで切削加工したPC部品は、刃物が回転しながら材料を
削るため、表面にはミシン目状の加工跡や、むしり取られたような痕跡が残ります。
この状態のまま透明化処理を行ったものが「磨き無し」の仕上げです。
内部が見えればよい可視化用途であれば、この方法でも十分に目的を果たせ、
コストを抑えた製作が可能です。
一方、「磨き有り」の場合は、切削加工で生じた加工跡を丁寧に磨き・研磨し、
形状を崩さないよう注意しながら透明化処理を行います。
特に、光学系部品やレンズ、導光板、導波路などでは、加工跡がないだけでなく、
透過率や面粗度、形状精度が求められるため、仕上げ工程に時間を要します。
ライティング部品や照明カバーなどでは、光を拡散・集光させる機能が形状に
依存するため、加工跡は除去しますが、光学レンズほどの精密な透明度までは
必要ありません。このように、用途によって最適な仕上げレベルは異なります。
透明部品は、仕上げ内容によってコストが大きく変わります。
「どの程度の透明度が必要なのか」「何を見る・何を光らせたいのか」を
お伝えいただければ、必要十分な品質をご提案し、適正な価格で製作することが
可能です。
ポリカーボネート(PC)の透明加工でお悩みの際は、ぜひ(株)アリスへお気軽に
ご相談ください。
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