東大阪の研究開発現場から生産現場までの「ものづくり」なら【株式会社アリス】試作サンプル、切削加工、精密部品加工、可視化部品製作、透明化処理、現物からの製作、単品OK

  • トップ
  • ニュース
  • ChatGPTソラ先生と学ぶ!初心者のためのAI入門講座【第61回】ChatGPTで社内FAQを作る方法|よくある質問・回答の整理・情報共有・更新管理を実践しよう

ChatGPTソラ先生と学ぶ!初心者のためのAI入門講座【第61回】ChatGPTで社内FAQを作る方法|よくある質問・回答の整理・情報共有・更新管理を実践しよう

2026.05.22

こんにちは、ソラ先生です。

前回は、ChatGPTを使って理解度テストや学習フォローを作成する方法を学びました。

今回は、新人教育にも日常業務にも役立つ「FAQ」の作り方を紹介します。

「同じ質問を何度も受けている」

「担当者によって答えが違う」

「以前に調べたことを、また最初から調べている」

「必要な情報が、どの資料に書かれているか分からない」

「新人が質問したいとき、担当者が不在で困ってしまう」

そんな問題を減らすための授業です。

FAQとは「Frequently Asked Questions」の略で、よくある質問と、その回答をまとめたものです。

ChatGPTを使えば、質問を分類し、回答を分かりやすく整理し、必要な情報を探しやすい形にまとめられます。

ただし、AIが作成した回答が、会社の正式なルールと一致しているとは限りません。

今回は、実際の資料や業務ルールを基に、安心して利用できるFAQを作る方法を学びましょう。


1.FAQとは何でしょうか?

FAQは、よくある質問と回答をまとめた資料です。

例えば、会社の事務作業について、次のような質問が繰り返される場合があります。

「見積書の保存場所はどこですか?」

「受注内容を変更する場合はどうしますか?」

「担当者が不在のとき、問い合わせは誰に伝えますか?」

「請求書はいつ発行しますか?」

こうした質問に対する正式な回答を整理しておけば、必要な情報を確認しやすくなります。

ただし、質問を集めただけではFAQは完成しません。

回答の根拠となる資料や、現在の業務ルールを確認する必要があります。

FAQは、もっともらしい答えを集める資料ではなく、確認できる情報を探しやすくまとめる資料です。

2.FAQと作業マニュアルの違い

前回までに作成した作業マニュアルと、FAQは何が違うのでしょうか。

作業マニュアル

仕事を最初から最後まで進めるための手順を説明する資料です。

FAQ

特定の疑問に対して、必要な答えをすぐに確認するための資料です。

例えば、請求書の発行業務を考えてみましょう。

作業マニュアルには、請求内容の確認から発行、保存までの手順を記載します。

一方、FAQには、

「発行済みの請求書を修正したい場合は?」

「取引先から再送を依頼された場合は?」

といった個別の質問を掲載できます。

比較項目作業マニュアルFAQ
主な目的作業の流れを理解する疑問をすぐに解決する
内容手順・確認・注意事項質問と回答
読み方順番に読むことが多い必要な項目を探して読む
関係詳しい手順の基準になる必要に応じてマニュアルへ案内する

FAQにすべての手順を書き込む必要はありません。

詳しい操作が必要な場合は、該当するマニュアルへ案内する方法があります。

3.最初に質問を集めてみよう

FAQを作るときは、実際にどんな質問があるのかを調べましょう。

例えば、次のような情報が参考になります。

  • 新人からよく聞かれる質問
  • 担当者が繰り返し説明している内容
  • 問い合わせメールで多い質問
  • 作業中によく迷う操作
  • マニュアルを読んでも分かりにくい部分
  • 過去のトラブルで確認が必要だった内容

ChatGPTには、

「社内FAQを作成したいです。まず、実際に寄せられた質問を整理します。質問一覧を渡すので、内容を変更せず、似た質問を分類してください」

と依頼できます。

ここで大切なのは、実際に寄せられた質問と、AIが想像した質問を区別することです。

AIが一般的な質問候補を作ることはできますが、それが自社で頻繁に質問されている証拠にはなりません。

4.実践!質問を分類してみよう

今回は、架空の会社で次のような質問が寄せられたとします。

  1. 見積書はどこに保存されていますか?
  2. 受注数量が変更されたらどうしますか?
  3. 納期の問い合わせは誰に確認しますか?
  4. 請求書を再発行する場合は?
  5. Excelの管理表が開けない場合は?
  6. 見積書のファイル名はどう付けますか?
  7. お客様から注文内容の変更連絡があった場合は?
  8. パソコンのパスワードを忘れた場合は?

ChatGPTへ、

「この8つの質問を、見積もり、受注・納期、請求、システム操作の分野に分類してください。似た質問があっても、意味の違いを確認する前に統合しないでください」

と依頼します。

例えば、次のように整理できます。

分類質問番号
見積もり1・6
受注・納期2・3・7
請求4
システム操作5・8

このように分類すると、FAQの全体構成を考えやすくなります。

5.似た質問を一つにまとめてよいの?

例えば、次の2つです。

「受注数量が変更されたらどうしますか?」

「お客様から注文内容の変更連絡があった場合は?」

似ているように見えますが、同じ意味とは限りません。

一つ目は数量変更に限定されています。

二つ目には、数量だけでなく、材質、仕様、納期などの変更が含まれる可能性があります。

そこで、

「この2つの質問の共通点と違いを整理してください。一つにまとめて問題がないか、判断に必要な情報も示してください」

とChatGPTに依頼します。

内容を統合するときは、回答が異なる条件まで消してしまわないようにしましょう。

質問数を減らすことより、必要な答えを正しく見つけられることが大切です。

6.回答は何を基に作ればいいの?

FAQを作るうえで、最も重要なのが回答の正確性です。

例えば、

「見積書はどこに保存されていますか?」

という質問があったとします。

ChatGPTは、その会社の実際の保存場所を知らなければ、正しく答えられません。

そこで、正式な保存先を確認したうえで、回答を作ります。

例えば、説明用の架空のルールとして、

「見積書は社内共有フォルダーの『見積管理』に保存する」

と決まっているとします。

その情報をChatGPTへ渡して、

「次の社内ルールを基に、FAQの回答を作成してください。資料にない保存先や操作方法を追加しないでください」

と依頼します。

AIが一般的な方法を説明できても、それが実際の会社のルールとは限りません。

7.よいFAQの回答には何が必要?

例えば、次の質問を考えてみましょう。

質問:見積書はどこに保存されていますか?

回答が、

「指定された場所に保存してください」

だけでは、利用者は場所を確認できません。

一方、必要な情報がすべてそろっている場合は、次のように整理できます。

回答

「正式な保存先は、社内共有フォルダーの『見積管理』です。保存する前に、ファイル名のルールとアクセス権限を確認してください」

これは架空の社内ルールを使った例です。

実際のFAQでは、次の情報が役立つ場合があります。

① 結論

最初に答えを示す。

② 必要な条件

誰が、どのような場合に利用する情報なのか。

③ 具体的な手順

必要であれば、操作方法を説明する。

④ 注意事項

間違えると問題になる点を示す。

⑤ 参照先

詳しい内容を確認できるマニュアルなどを案内する。

⑥ 更新情報

回答を確認した日付や担当部署を記録する。

すべての回答を長くする必要はありません。

簡単な質問には、簡単な答えで十分です。

8.答えが確認できない質問はどうする?

FAQを作成していると、回答が分からない質問も見つかります。

例えば、

「見積書の保存期間は何年ですか?」

という質問です。

実際の社内規程や法令上の保存義務などを確認しなければ、正しい答えを作れない場合があります。

こうしたとき、ChatGPTに適当な年数を入れてもらってはいけません。

そこで、

「この質問について、正式な回答を作成するために必要な資料を整理してください。確認できない保存年数を推測しないでください」

と依頼します。

FAQの管理表では、回答の状態を分けると便利です。

状態意味
確認済み正式な資料と照合した
確認中担当者や資料へ確認している
要更新内容が古い可能性がある
廃止現在の業務では使用しない

回答がないことを隠すより、確認が必要なことを明確にする方が、正確なFAQへつながります。

9.FAQの質問文を分かりやすくする

質問文が専門用語ばかりだと、初心者には探しにくい場合があります。

例えば、

「受注データの訂正処理における承認フローは?」

という質問です。

業務に慣れていない人には、何を調べればよいのか分かりにくいかもしれません。

そこで、

「入力した注文内容を修正したいときは、誰に確認しますか?」

という表現を考えられます。

ChatGPTには、

「このFAQの質問文を、入社したばかりの人にも分かる表現へ変更してください。質問の意味や適用条件は変えないでください」

と依頼しましょう。

ただし、正式な用語を使う必要がある場合は、その言葉も残して説明を補う方法があります。

10.FAQを探しやすくする方法

FAQの件数が増えると、必要な答えを探すのが難しくなる場合があります。

そこで、分類や検索を考えましょう。

例えば、

見積もり・受注

見積書、注文内容、数量変更など。

納期・出荷

納期確認、出荷予定、配送など。

請求・経理

請求書、支払い、入金確認など。

パソコン・システム

Excel、メール、ログインなど。

このように整理します。

さらに、質問に番号を付ける方法もあります。

例えば、

「FAQ-001:見積書の保存場所」

「FAQ-002:受注数量の変更」

という形式です。

ChatGPTには、

「このFAQ一覧を、初めて利用する人でも探しやすい分類にしてください。分類名と検索に使われそうな言葉を整理してください」

と依頼できます。

ただし、利用者がどのような言葉で探すかは、実際の利用状況を確認することが大切です。

11.ExcelでFAQ管理表を作ろう

FAQを継続して管理する場合、Excelなどの表を使うと便利です。

例えば、次のような構成です。

項目記録する内容
FAQ番号質問を識別する番号
分類見積もり・受注など
質問よくある質問
回答確認された正式な内容
根拠資料参照するマニュアル・規程
確認担当内容を確認する部署や担当者
最終確認日いつ確認したか
状態確認済み・確認中など

ChatGPTには、

「社内FAQの管理表をExcelで作成したいです。質問、回答、分類、根拠資料、確認担当、最終確認日、更新状態を記録できる表を設計してください」

と依頼できます。

FAQが増えた場合でも、分類や確認日で並べ替えれば、更新が必要な項目を探しやすくなります。

12.ChatGPTにFAQから回答を探してもらう

正式なFAQが完成したら、その資料をChatGPTへ渡して質問する方法もあります。

例えば、ExcelやPDFなどにまとめたFAQをアップロードします。

そして、

「添付した社内FAQを基に質問へ回答してください。資料に記載された内容だけを使用し、該当するFAQ番号も示してください」

と依頼します。

例えば、

「見積書の保存場所は?」

と質問すると、該当する回答を探してもらえます。

ただし、ChatGPTが必ず正しい項目を見つけるとは限りません。

似た質問が複数ある場合や、資料の一部を読み取れない場合には、回答を間違える可能性があります。

重要な内容は、元のFAQを開いて確認しましょう。

13.ChatGPTのプロジェクト機能を活用する

以前の授業で学んだChatGPTのプロジェクト機能も、FAQの整理に利用できます。

例えば、「社内業務FAQ」というプロジェクトを作成し、正式なマニュアルやFAQ資料をまとめます。

プロジェクトの指示には、次のように設定できます。

「このプロジェクトでは、添付された正式な社内FAQと作業マニュアルを優先してください。回答するときは参照した資料を示してください。資料にない社内ルールを推測で作らないでください」

このように、情報源を明確にすることができます。

ただし、プロジェクト内の資料が更新されていなければ、古い情報を基に回答する可能性があります。

また、社内資料を外部サービスへアップロードする場合は、会社の情報管理ルールやアクセス権限を確認する必要があります。

14.FAQを公開する相手によって内容を分ける

FAQには、社内向けと社外向けがあります。

例えば、社内向けには、

「見積書の保存場所」

「社内承認の手順」

「システムの操作方法」

などが考えられます。

一方、お客様向けには、

「見積もりの依頼方法」

「相談時に必要な情報」

「対応しているサービス」

などが考えられます。

社内用の保存場所や、承認の仕組みを、そのままホームページで公開する必要はありません。

また、公開してはいけない情報が含まれている場合もあります。

ChatGPTには、

「このFAQ一覧を、社内限定の情報と、お客様へ公開できる可能性がある情報に分類してください。公開の可否が判断できない場合は、確認事項として残してください」

と依頼できます。

最終的な公開判断は、会社の責任者などが行う必要があります。

15.FAQの更新を忘れないために

FAQは、一度作成すれば永久に同じ内容で使えるわけではありません。

例えば、見積書の保存場所を変更した場合です。

古いFAQが残っていると、担当者が以前の保存先を探してしまうかもしれません。

そのため、重要な変更があったときには、FAQの更新が必要です。

例えば、次のような変更です。

  • 使用するシステムが変わった
  • 担当部署が変わった
  • 承認手順が変わった
  • ファイルの保存場所が変わった
  • 正式な規程が改訂された

ChatGPTには、

「旧版と新版の業務マニュアルを比較し、FAQの更新が必要な項目を整理してください。変更内容と根拠を確認できる形で示してください」

と依頼できます。

ただし、AIの比較結果だけで更新を確定するのではなく、正式な資料と照合しましょう。

16.FAQが役立っているか確認する

FAQを作成したら、実際に使われているか確認しましょう。

例えば、次のようなことです。

① 同じ質問が繰り返されていないか

FAQで答えを見つけられているか確認します。

② 必要な回答を探しやすいか

分類や質問文が分かりにくくないか確認します。

③ 回答が現状と一致しているか

古い情報が残っていないか確認します。

④ FAQだけでは解決できない質問は何か

追加するべき情報がないか調べます。

⑤ 利用者が迷った箇所はどこか

検索に使った言葉や質問内容を参考にします。

ただし、質問件数が減ったからといって、必ずFAQの効果だとは限りません。

仕事の内容や担当者、利用するシステムが変わった可能性もあります。

ChatGPTには、

「FAQの利用状況を振り返るために、確認すべき指標と、利用者へ聞く質問を整理してください」

と依頼できます。

17.FAQに載せない方がよい情報

FAQは必要な情報を共有するための資料ですが、何でも掲載すればよいわけではありません。

例えば、次のような情報です。

① パスワードそのもの

アカウントの秘密情報をFAQに記載してはいけません。

② 個人情報

社員やお客様の情報を、不必要に共有しないようにします。

③ 非公開の取引条件

閲覧できる人を限定する必要がある場合があります。

④ 未承認の業務ルール

検討中の案を正式な回答として掲載しないようにします。

⑤ 安全に関わる未確認の操作方法

正式な手順を確認せず、AIが作った説明を採用してはいけません。

FAQを便利にすることと、情報を安全に管理することの両方を考えましょう。

18.今日のミニレッスン

今回は、架空の会社で社内FAQを作成する練習をします。

ステップ① 質問を整理する

ChatGPTへ、次の8つの質問を入力してください。

「見積書はどこに保存されていますか?」

「受注数量が変更されたらどうしますか?」

「納期の問い合わせは誰に確認しますか?」

「請求書を再発行する場合は?」

「Excelの管理表が開けない場合は?」

「見積書のファイル名はどう付けますか?」

「お客様から注文内容の変更連絡があった場合は?」

「パソコンのパスワードを忘れた場合は?」

ステップ② 分類する

「この8つの質問を分野ごとに分類してください。似ている質問があっても、内容の違いを確認する前に統合しないでください」

と依頼します。

ステップ③ 正式な回答に必要な情報を調べる

「各質問に正式に回答するために、必要な社内資料や確認先を整理してください。社内ルールを勝手に作らないでください」

と質問します。

ステップ④ 架空の社内ルールを使って回答する

練習用に、

「見積書は社内共有フォルダーの『見積管理』に保存する」

という架空のルールを伝えます。

そして、

「このルールだけを根拠に、『見積書はどこに保存されていますか?』というFAQの回答を作成してください。記載されていないファイル名のルールは追加しないでください」

と依頼します。

ステップ⑤ 管理表を作る

「FAQ番号、分類、質問、回答、根拠資料、最終確認日、更新状態を管理できる表を作成してください」

と質問します。

ステップ⑥ 検索しやすさを確認する

「このFAQを初めて使う新人の立場で確認してください。質問文や分類名が分かりにくい部分を整理してください」

と依頼します。

ステップ⑦ 更新方法を考える

「社内ルールが変更された場合、FAQのどの項目を確認し、どのように更新すればよいか、作業手順を整理してください」

と質問します。

ステップ⑧ FAQを完成させる

最後に、

「ここまで確認した内容だけを使い、社内FAQの見本を作成してください。回答が確認できない質問は『確認中』として残してください」

と依頼しましょう。

これで、質問の収集、分類、回答の確認、管理、更新まで一通り体験できます。

ソラ先生からひとこと

社内では、同じ質問が何度も繰り返されることがあります。

それは、質問する人が悪いからとは限りません。

必要な情報が探しにくかったり、説明が分かりにくかったり、正式なルールが共有されていなかったりする場合もあります。

ChatGPTは、質問を整理し、回答を分かりやすくまとめ、FAQを作成する手助けができます。

しかし、AIが社内のルールを知っているとは限りません。

だからこそ、実際の資料や担当者の説明を確認し、正しい情報を残すことが大切です。

また、FAQを作成した後も、使う人の意見を聞きながら改善していく必要があります。

質問が新しく増えたら、回答を追加する。

説明が分かりにくければ、表現を見直す。

ルールが変わったら、内容を更新する。

そして、回答が確認できない場合は、無理に答えを作らない。

よいFAQとは、質問を減らすためだけの資料ではありません。必要な人が必要な情報を見つけ、自分で考え、安心して次の行動へ進めるための仕組みです。

次回【第62回】は「ChatGPTでお客様向けFAQを作る方法|問い合わせ内容から疑問を整理し、分かりやすい案内ページを作ろう」です。

今度は、社内だけでなく、ホームページを訪れるお客様の疑問に答えるFAQを考えていきましょう。

                 一覧へ戻る
アリスの仕事に対する想いを見る オリジナルサンプル制作