ChatGPTソラ先生と学ぶ!初心者のためのAI入門講座【第6回】Microsoft Copilotとは?Word・Excel・PowerPointで使えるAIの特徴と活用方法
こんにちは、ソラ先生です。
前回は、Anthropicが提供する生成AI「Claude(クロード)」について学びました。
今回は、Microsoftが提供するAI「Copilot(コパイロット)」をご紹介します。
Microsoftといえば、Windows、Word、Excel、PowerPoint、Outlookなど、仕事でも家庭でも身近なソフトウェアを提供している会社です。
そのMicrosoftが展開しているAIサービスがCopilotです。
「Windowsに表示されるCopilotって何?」
「Excelの計算をAIに任せられるの?」
「Microsoft 365を契約していれば無料で使えるの?」
今回は、こうした疑問を一つずつ解決していきます。
1.Microsoft Copilotとは?
Microsoft Copilotは、Microsoftが提供するAIアシスタントです。
日本語で質問したり、文章を作成したり、情報を整理したりできます。
例えば、
「取引先へのお礼メールを作成してください」
「ExcelのVLOOKUP関数を初心者にも分かるように説明してください」
「新入社員向けの研修内容を考えてください」
といった質問ができます。
ChatGPTと同じように、会話を重ねながら回答を改善することも可能です。
ただし、Copilotという名前が付いていても、利用するサービスや契約によって機能が異なります。
ここを理解しておくことが大切です。
2.無料のCopilotとMicrosoft 365 Copilotは何が違うの?
初心者の方が最も混乱しやすいのが、この違いです。
大きく分けると、次のように考えると分かりやすいでしょう。
① Microsoft Copilot(無料版)
インターネット上で利用できるAIアシスタントです。
質問への回答、文章作成、アイデア出し、情報検索などに利用できます。
Microsoftの公式サイトからアクセスでき、基本的な機能を無料で試せます。
利用できる機能や回数には制限があります。
② Microsoft 365に組み込まれたCopilot
Word、Excel、PowerPoint、OutlookなどのMicrosoft 365アプリと組み合わせて利用するAI機能です。
文章の修正、データ分析の支援、プレゼンテーションの作成、メールの整理など、アプリごとの作業に活用できます。
ただし、Microsoft 365を契約しているからといって、すべてのCopilot機能が自由に使えるわけではありません。
個人向けと法人向けでも契約内容が異なり、追加ライセンスが必要な機能もあります。
無料のCopilotで文章作成ができることと、Excelの画面内でCopilotを使えることは別の話です。
この違いを覚えておきましょう。
3.WordでCopilotを使うと何ができるの?
Wordは、案内文、報告書、議事録、企画書などを作成するソフトウェアです。
対応するCopilot機能を利用すると、文章作成や修正を支援してもらえます。
例えば、次のように依頼します。
「新入社員向けの社内研修案内を作成してください。日時と場所は後から入力できる形式にしてください。」
すると、案内文の下書きを作成できます。
また、すでに作成した文章について、
「内容を変えずに、読みやすく整理してください」
と依頼することもできます。
ただし、AIが作成した文章に、実際には決まっていない日時や条件が書かれていないか確認しましょう。
文章の自然さだけでなく、事実が正しいことが重要です。
4.ExcelでCopilotを使うと何ができるの?
Excelは、数値の集計、表の作成、データ管理などに利用されるソフトウェアです。
Copilotの対応機能では、データの分析や数式の作成などを支援してもらえます。
例えば、毎月の売上を集計した表があるとします。
「月別売上の変化を分析してください」
「売上が大きく増減した月を教えてください」
といった相談ができます。
また、
「A列に数量、B列に単価が入っています。C列で金額を計算する式を教えてください」
と質問することもできます。
このような数式の質問なら、無料のCopilotでも回答を得られます。
一方、Excelのデータを直接操作したり、アプリ内で分析したりする機能は、契約や利用環境によって異なります。
注意したいのは、AIが作成した数式や分析結果にも間違いがあり得ることです。
特に売上、原価、利益、在庫数量など、経営や業務に影響する数字は必ず検算しましょう。
5.PowerPointでCopilotを使うと何ができるの?
PowerPointは、会議資料やプレゼンテーションを作成するソフトウェアです。
対応するCopilot機能を使うと、プレゼンテーションの構成を考えたり、スライド作成を支援してもらったりできます。
例えば、
「新商品の紹介資料を作りたいです。10枚程度のスライド構成を提案してください」
と質問できます。
商品の特徴、想定するお客様、販売方法などを伝えれば、より具体的な構成を考えてもらえます。
ただし、無料のCopilotにスライド構成を相談することと、PowerPoint内でスライドを自動作成することは異なります。
実際にファイルを作成する機能は、対応する製品やライセンスが必要です。
また、AIが作成した資料は、見た目が整っていても、内容が正確とは限りません。
数字、写真、説明文などを確認してから利用しましょう。
6.Outlookではどんな使い方ができるの?
Outlookは、メールや予定表などを管理するソフトウェアです。
対応するCopilot機能では、メールの下書き作成、文章の修正、メール内容の要約などを支援できます。
例えば、
「取引先への納期確認メールを丁寧な文章で作成してください」
と依頼できます。
また、長いメールのやり取りから、重要な内容を整理する使い方もあります。
ただし、メールの送信先、納期、金額、添付ファイルなどは、送信前に必ず確認してください。
特に取引先への連絡では、一つの間違いが大きな問題につながることがあります。
7.ChatGPTとCopilot、どちらを選べばいいの?
両方とも、文章作成や質問への回答、情報整理などに使えるAIです。
違いを整理してみましょう。
| 比較する内容 | ChatGPT | Microsoft Copilot |
|---|---|---|
| 日本語での会話 | できる | できる |
| 文章作成・修正 | できる | できる |
| アイデアの相談 | できる | できる |
| Excelの関数を質問する | できる | できる |
| WordやExcelなどとの連携 | 対応する連携機能あり | Microsoft 365との連携が特徴 |
| 無料での利用 | 可能 | 可能 |
| 有料プラン | あり | あり |
例えば、Excelの計算式を教えてもらいたいだけなら、ChatGPTでも無料のCopilotでも相談できます。
一方、普段からMicrosoft 365を利用していて、WordやExcelの画面内でAIを使いたい場合は、Microsoft 365のCopilot機能を検討する価値があります。
ただし、実際に利用できる機能は契約条件によって異なります。
どちらが優れているかではなく、自分の仕事に必要な機能が使えるかどうかで判断しましょう。
8.Copilotは無料で十分?有料版が必要?
私は、初心者の方には、まず無料のCopilotを試してみることをおすすめします。
文章の作成、質問、アイデア出しなど、基本的なAIの使い方を体験できます。
無料のCopilotは、公式サイトから利用できます。
最初からMicrosoft 365 Copilotの有料契約をする必要はありません。
ただし、WordやExcelと深く連携した作業を日常的に行いたい場合は、有料プランが役立つこともあります。
その場合は、現在契約しているMicrosoft 365のプランを確認してから検討しましょう。
会社で利用する場合は、管理者がCopilotの機能や利用権限を制限していることもあります。
9.今日のミニレッスン
今回は、Copilotを使ってExcelの計算式を教えてもらう練習です。
① Microsoft Copilotの公式サイトを開きます。
画面の表示に従い、チャットを利用できる状態にします。
② 次の文章を入力してください。
「ExcelのA列に商品名、B列に数量、C列に単価があります。D列に金額を表示したいので、初心者にも分かるように計算式を教えてください。」
通常、2行目の金額を計算する場合は、次の式になります。
=B2*C2
これは、B2セルの数量とC2セルの単価を掛け算する式です。
③ 続けて質問します。
「この式を100行目まで使いたい場合、どのように操作すればいいですか?」
Copilotに操作手順を説明してもらいましょう。
④ 最後に確認します。
「計算結果が正しいか、確認する方法も教えてください。」
AIに式を作ってもらうだけでなく、その意味と確認方法まで理解することが今回の目標です。
10.仕事でAIを使うときに忘れてはいけないこと
Microsoft製品との連携は便利ですが、会社の資料やデータを扱う際には注意が必要です。
特に顧客情報、社外秘の資料、契約内容、未公開の製品情報などは、会社のルールを確認せずにAIへ入力しないでください。
また、企業向けサービスには情報保護の仕組みが用意されていますが、すべての利用方法が自動的に安全になるわけではありません。
適切な契約、設定、利用権限の管理が必要です。
ソラ先生からひとこと
AIを使う目的は、新しい機能をたくさん覚えることではありません。
日々の仕事や生活で困っていることを、少しでも改善することです。
例えば、Excelの計算式が分からなければ、AIに質問してみる。
説明が難しければ、もう一度分かりやすく説明してもらう。
それでも分からなければ、どこが分からないのかを伝えて、一つずつ確認する。
この繰り返しが、AIを活用する力につながります。
AIに仕事を任せきりにするのではなく、AIを使いながら自分自身の知識や判断力も高めていきましょう。
次回【第7回】は「結局どの生成AIがおすすめ?初心者・学生・会社員・経営者別の選び方」です。
これまで学んだ4つのAIを比較しながら、自分に合ったサービスを選ぶための判断基準を整理します。