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ChatGPTソラ先生と学ぶ!中級者のためのAI実践講座【第47回】ChatGPTで営業活動を分析する方法|問い合わせ・見積・受注データから仕事の進め方を改善する実践講座

2025.07.25

こんにちは、ソラ先生です。

前回は、ChatGPTを使って経営の先行指標を設計し、問い合わせ件数、見積依頼数、受注率、受注残高などから、将来の仕事量の変化を早めに捉える方法を学びました。

今回は、その数字を日々の営業活動へ結びつけていきましょう。

テーマは「営業活動の分析」です。

皆さんは、こんな経験はありませんか?

「問い合わせ件数は増えているのに、受注が増えない」

「見積書をたくさん作成しているけれど、結果が分からない」

「お客様へ提案した後、どのような状況になっているのか把握できていない」

「価格が合わなかったと思っていたけれど、本当の失注理由は確認できていない」

「営業活動を改善したいけれど、何を変えればよいか分からない」

営業活動というと、お客様へ商品を紹介したり、新しい取引先を探したりする仕事を思い浮かべるかもしれません。

しかし、営業の仕事は、それだけではありません。

お客様が何に困っているのか理解する。

必要な条件を確認する。

実現できる方法を考える。

技術的な問題があれば、社内や専門家と相談する。

見積や提案を行う。

そして、実際に仕事を進める。

こうした一連の活動が関係しています。

ChatGPTは、案件の進行状況を整理し、どの段階で仕事が止まりやすいのか分析し、改善するための質問や行動を考える手助けができます。

今回は、**「案件を記録する → 営業活動を分類する → 進行状況を分析する → 失注や保留の理由を確認する → 改善方法を考える → 結果を検証する」**という流れを学びましょう。

1.営業活動を分析する目的は何でしょうか?

例えば、ある会社で毎月30件の見積書を提出しているとします。

営業担当者は忙しく働いています。

しかし、実際に何件受注できているのか、十分に把握できていません。

この場合、見積提出件数を増やせばよいのでしょうか。

必ずしもそうではありません。

例えば、見積書を提出しても、必要な技術条件が十分に確認されていないかもしれません。

また、お客様が希望している納期に対応できない案件が多い可能性もあります。

あるいは、見積後にお客様の計画が変更されているのかもしれません。

そこで、営業活動の流れを確認することが重要になります。

営業分析の目的は、営業担当者の活動量を評価することだけではありません。お客様との相談から仕事の成立まで、何が起きているのか理解することです。

実践プロンプト①

「製造業の営業活動を分析したいです。問い合わせ、技術相談、見積依頼、見積提出、条件調整、受注、失注、保留の各段階について、何を記録すれば仕事の進行状況が分かるか整理してください」

2.営業活動を一つの流れで考える

お客様との仕事は、必ずしも最初から正式な見積依頼として始まるわけではありません。

例えば、

「この材料は加工できますか?」

という相談から始まる場合があります。

次に、

「この形状なら製作できますか?」

という技術的な確認へ進みます。

その後、

「図面を送るので見積をお願いします」

という依頼になる場合もあるでしょう。

このように、営業活動には複数の段階があります。

<box border radius="lg" padding={3} gap={2}>
<text weight="medium">製造業の営業案件が進む流れの一例</text>
{#each ["問い合わせ・相談","要求条件の確認","技術・製作方法の検討","見積・提案","条件調整・顧客検討","受注・保留・失注"] as step,i}
<box align="center" gap={1}>
<box background="surface-secondary" radius="md" padding={2} width="100%" align="center">
<text weight="medium" size="sm">{step}</text>
</box>
{#if i<5}
<icon name="arrow-down" color="tertiary" size="sm"/>
{/if}
</box>
{/each}
</box>

ただし、実際には途中の段階を省略することもあります。

例えば、継続的な取引では、すでに仕様や価格が決まっている場合があります。

そのため、すべての案件を同じ手順で管理する必要はありません。

重要なのは、どの段階にあるのか分かることです。

3.実践例|100件の問い合わせから何件受注できた?

ここからは、架空の製造会社を題材に考えてみましょう。

ある期間に100件の新規問い合わせがあったとします。

その後、次のような結果になりました。

段階案件数
問い合わせ100件
具体的な見積依頼へ進んだ案件60件
見積提出まで完了した案件50件
最終的に受注した案件20件

※学習用の架空データです。100件の問い合わせを起点とする同一集団を追跡し、すべての案件について各段階の結果が判明したものと仮定します。

この表から、どのようなことが分かるでしょうか。

問い合わせ100件のうち、60件が見積依頼へ進んでいます。

割合は60%です。

次に、見積依頼60件のうち、50件で見積提出が完了しています。

割合は約83.3%です。

そして、見積提出50件のうち、20件が受注されています。

割合は40%です。

このように、各段階の進行割合を計算できます。

ただし、これらの数字だけでは、良い結果か悪い結果かを判断できません。

例えば、受注に至らなかった案件には、技術的に対応できない相談も含まれているかもしれません。

また、お客様の計画が変更された案件もあるでしょう。

そのため、件数の変化だけでなく、案件の内容を確認する必要があります。

4.営業ファネルとは何でしょうか?

営業活動では、問い合わせから受注までの進行状況を、段階ごとに整理する方法があります。

こうした考え方を「営業ファネル」と呼ぶことがあります。

ファネルとは、漏斗のことです。

多くの問い合わせの中から、見積や提案へ進む案件があり、最終的に受注へつながる案件があります。

ただし、すべての案件が必ず同じ順番を通るわけではありません。

また、途中で保留になった案件が、後から再開する場合もあります。

そのため、ファネルは仕事の流れを理解するためのモデルとして使います。

<text weight="medium">営業段階ごとの案件数</text>

<Chart content={{"chartType":"bar","meta":{"title":"問い合わせから受注までの案件数","description":"同一の架空案件集団100件を追跡した例。"},"xKey":"stage","series":[{"dataKey":"count","label":"案件数","valueSuffix":"件"}],"layout":"vertical","yAxisMin":0,"data":[{"stage":"問い合わせ","count":100},{"stage":"見積依頼","count":60},{"stage":"見積提出","count":50},{"stage":"受注","count":20}]}}/>

このように可視化すると、どの段階で案件数が減っているのか分かりやすくなります。

しかし、件数が減った理由は、さらに調べなければ分かりません。

実践プロンプト②

「問い合わせ100件、見積依頼60件、見積提出50件、受注20件という同一案件集団について、各段階の進行割合を計算し、営業ファネルとして整理してください。どの段階で案件が減っているか示し、その理由を確認する質問を考えてください」

5.見積依頼から見積提出へ進まない理由

例えば、見積依頼が60件あったのに、提出できた見積は50件だったとします。

残りの10件は、どのような状態なのでしょうか。

例えば、

図面や仕様が不足している。

材料価格を確認している。

加工方法を検討している。

対応できる設備や技術がない。

お客様からの追加情報を待っている。

こうした理由が考えられます。

しかし、すべてを「未提出」とまとめてしまうと、何が問題なのか分かりません。

そこで、見積を提出できていない理由を分類します。

例えば、次のような表です。

未提出の状態件数
顧客情報待ち3件
技術検討中3件
材料価格確認中2件
対応可否を検討中2件
合計10件

※架空データです。

この結果から、情報不足や技術検討が関係していることが分かります。

ただし、未提出の状態が悪いとは限りません。

例えば、難しい技術課題を慎重に検討している場合もあります。

重要なのは、必要な確認が適切に進んでいるかどうかです。

6.見積提出までの時間を分析する

見積提出件数だけでなく、見積依頼から提出までの時間も分析してみましょう。

例えば、ある月の見積提出案件について、次のような結果があったとします。

案件見積提出までの日数
A2日
B4日
C3日
D10日
E6日

平均は、

(2+4+3+10+6)÷5=5日。

です。

しかし、平均5日という数字だけでは、すべての案件が5日前後で提出されているとは限りません。

例えば、D案件では10日かかっています。

なぜ時間がかかったのでしょうか。

特殊な材料の調達価格を確認していたのかもしれません。

複雑な形状の加工方法を検討していた可能性もあります。

あるいは、必要な情報が不足していたのかもしれません。

そこで、見積提出までの時間と、その理由を確認する必要があります。

実践プロンプト③

「見積提出までの日数が2日、4日、3日、10日、6日でした。平均値、最大値、最小値を計算し、時間が長かった案件について、技術検討、材料価格、顧客情報待ちなどの観点から確認項目を整理してください」

7.見積を早く出せば、受注率は上がる?

見積提出までの時間を短縮できれば、お客様への対応が改善する可能性があります。

しかし、見積を早く提出すれば、必ず受注率が上がるのでしょうか。

必ずしもそうではありません。

例えば、技術的な検討が必要な仕事です。

十分に確認しないまま見積を提出すると、後から加工条件や価格、納期に問題が発生する可能性があります。

また、見積提出が早くても、お客様の予算や開発計画と合わなければ、受注につながらない場合があります。

そのため、早さだけでなく、見積内容の正確さや、お客様が必要としている情報がそろっているか確認する必要があります。

例えば、

見積提出までの日数。

見積後の追加質問件数。

条件変更の発生件数。

受注・失注の結果。

こうした情報を比較する方法があります。

実践プロンプト④

「見積提出までの日数と受注率の関係を分析したいです。見積の正確さ、追加質問、条件変更、案件の難易度などを考慮し、単純に早く提出すればよいと判断しない分析方法を考えてください」

8.失注とは、どのような状態でしょうか?

営業活動の分析では、「失注」という言葉が使われます。

一般には、受注を目指していた案件が成立しなかった状態を表します。

しかし、実際の仕事では、さまざまな事情があります。

例えば、

価格が合わなかった。

納期が合わなかった。

技術的な条件が成立しなかった。

お客様の開発計画が中止された。

別の製作方法が採用された。

予算の都合で延期された。

こうした場合です。

ここで注意したいのは、すべてを同じ失注として扱わないことです。

例えば、開発計画が延期されただけなら、将来再開する可能性があります。

一方、すでにほかの方法が採用され、案件が終了している場合もあります。

そのため、失注、保留、辞退、案件中止などの状態を区別することが重要です。

9.失注理由を勝手に決めつけない

例えば、30万円の見積を提出したものの、受注できなかったとします。

このとき、

「価格が高かったのだろう」

と考えるかもしれません。

しかし、実際には、お客様の開発計画が変更された可能性があります。

また、納期や技術的な条件が理由だったかもしれません。

そこで、確認できた事実と、社内で考えている可能性を分けます。

例えば、

確認できた事実

お客様から、今回は発注を見送ると連絡があった。

確認できていないこと

発注を見送った具体的な理由。

次に確認できること

必要に応じて、今回の判断理由や今後の計画を問い合わせる。

このように整理します。

もちろん、すべてのお客様へ失注理由を詳しく聞く必要はありません。

取引関係や状況に合わせて、適切に確認することが重要です。

実践プロンプト⑤

「見積を提出しましたが、受注に至りませんでした。確認できた失注理由と、社内で推測している理由を分けて記録したいです。価格、納期、仕様、開発計画、競合、その他の項目を使った管理方法を考えてください」

10.失注件数が多い理由を調べる

例えば、一定期間に30件の失注があったとします。

そのうち、理由が確認できた案件について、次のような結果だったとします。

確認された理由件数
価格条件8件
納期条件5件
技術的な条件4件
顧客の計画中止6件
その他2件
合計25件

残り5件は、理由が確認できていないとします。

この場合、価格条件による失注が最も多くなっています。

しかし、これだけで値下げを行うべきでしょうか。

まだ分かりません。

例えば、価格条件で失注した案件について、見積原価や必要な利益を確認する必要があります。

また、技術的な条件が成立しない案件では、値下げしても受注につながらない可能性があります。

さらに、価格の問題だと報告されていても、実際にはほかの条件が関係している可能性もあります。

そこで、案件ごとの内容を確認します。

失注分析の目的は、受注できなかった責任を探すことではありません。次の仕事で改善できることがあるか見つけることです。

11.見積金額と受注金額も比較する

営業分析では、件数だけでなく、金額も重要です。

例えば、次の二つの案件を考えてみましょう。

A案件の見積金額は10万円。

B案件の見積金額は200万円。

この二つを同じ1件として扱うと、金額の違いが見えません。

そのため、件数ベースの受注率と、金額ベースの受注率を分けて分析することがあります。

例えば、見積を提出した案件の合計金額が1,000万円だったとします。

そのうち、受注へ進んだ案件の見積金額合計が600万円だった場合、件数ではなく金額を基準とする受注率は60%です。

ただし、実際の受注金額が見積金額と異なる場合があります。

例えば、数量や仕様の変更によって、受注金額が減少する場合です。

そのため、比較する金額の定義を明確にする必要があります。

実践プロンプト⑥

「見積提出案件について、見積金額、受注時の金額、受注・失注・保留の状態を管理したいです。件数ベースと金額ベースの受注率を計算し、数量や仕様変更による金額差も確認できる方法を考えてください」

12.営業活動の量と、仕事の成果を区別する

営業活動では、電話件数や訪問件数、メール送信件数などを記録する場合があります。

これらは、活動量を把握するための情報です。

しかし、活動件数が多いからといって、必ず受注が増えるわけではありません。

例えば、同じお客様へ何度も連絡していても、必要な技術的な回答ができていなければ、問題は解決しないかもしれません。

一方、一度の打ち合わせでお客様の目的を正確に理解し、適切な提案を行うことで、仕事が進む場合もあります。

そこで、活動量と成果を分けて考えます。

例えば、

活動量

電話、訪問、メール、打ち合わせなどの件数。

進行状況

必要情報の確認、見積提出、条件調整などの進展。

成果

受注、利益、継続取引、お客様の課題解決など。

このように整理することで、単に忙しく働くことと、仕事が前へ進んでいることを区別できます。

13.案件が長期間止まっている場合

例えば、見積を提出してから30日経過した案件があるとします。

その間、お客様から返答がありません。

この場合、失注したと判断してよいでしょうか。

まだ分かりません。

お客様の社内承認に時間がかかっている可能性があります。

また、開発計画が変更されている場合もあるでしょう。

そこで、案件の最終連絡日や、次に確認する予定を管理します。

例えば、

見積提出日。

最後に連絡した日。

お客様からの回答。

現在の状態。

次に確認する内容。

次回の連絡予定。

こうした情報です。

ただし、すべての案件について、頻繁に連絡する必要があるとは限りません。

お客様の検討状況や希望する連絡方法に合わせて、適切な対応を考える必要があります。

実践プロンプト⑦

「見積提出後、長期間進展していない案件を整理したいです。見積日、最終連絡日、顧客の検討状況、次回確認日を管理し、適切なフォローが必要な案件を見つける方法を考えてください」

14.営業活動の改善は、お客様の理解から始まる

ここで、少し考えてみましょう。

営業分析によって、見積後の受注率が低いことが分かったとします。

その場合、どうすれば受注率を改善できるでしょうか。

例えば、見積価格を下げる方法が考えられるかもしれません。

しかし、それだけが方法ではありません。

お客様が何を実現したいのか、十分に理解できていない可能性もあります。

例えば、部品の製作費を抑えたいという相談だったとします。

しかし、実際には、長期的な交換費用を減らしたいという目的があったかもしれません。

その場合、単純な値下げよりも、耐久性や交換頻度を考慮した提案の方が、目的に合う可能性があります。

また、お客様が納期を重視しているなら、製作方法や分割納品などの検討が役立つ場合もあります。

つまり、営業活動の改善には、お客様の要望や目的を理解することが重要です。

15.問い合わせから受注までの時間差を分析する

営業活動では、問い合わせがあった月と、実際に受注する月が異なる場合があります。

例えば、7月に問い合わせがあった案件が、9月に受注されたとします。

このような時間差がある場合、同じ月の問い合わせ件数と受注件数を単純に比較しても、正確な関係を把握できません。

そこで、問い合わせが発生した案件の集団を追跡します。

例えば、7月に問い合わせがあった100件について、

7月中に受注した件数。

8月中に受注した件数。

9月中に受注した件数。

その後も検討中の件数。

こうした情報を整理します。

このような方法によって、問い合わせから受注までに、どの程度の期間が必要なのか把握できます。

ただし、案件の種類によって期間が違う場合があります。

試作品の短納期案件と、大型設備の開発案件では、受注までの期間が異なる可能性があります。

実践プロンプト⑧

「問い合わせから受注までの期間を分析したいです。問い合わせ発生月ごとに案件をまとめ、当月受注、翌月受注、2か月後以降の受注、保留、失注を追跡する方法を考えてください。案件の種類による違いも確認できる構成にしてください」

16.営業活動と利益を結びつけて考える

営業活動の成果を考えるとき、受注金額だけを見ればよいのでしょうか。

例えば、二つの案件があったとします。

A案件は受注金額100万円。

B案件は受注金額50万円。

金額だけならA案件の方が大きくなります。

しかし、A案件は材料費や外注費が高く、多くの加工時間が必要かもしれません。

一方、B案件は比較的短時間で対応でき、採算が良い可能性があります。

そのため、営業活動の分析では、受注金額と合わせて、案件の採算を考えることも役立ちます。

例えば、

受注金額。

見積原価。

予定利益。

実際原価。

実際利益。

こうした項目です。

ただし、受注段階では実際原価がまだ分からない場合があります。

そのため、見積段階の予測と、完成後の実績を区別する必要があります。

実践プロンプト⑨

「営業案件について、受注金額だけでなく、見積原価、予定利益、完成後の実際原価を比較したいです。営業分析と原価分析を結びつけるための管理項目を整理してください」

17.継続取引の価値をどう考える?

営業活動では、新規のお客様だけでなく、継続して取引しているお客様も重要です。

例えば、最初は試作品を数個製作したとします。

その後、評価結果が良好だったため、追加の試作依頼を受けました。

さらに、継続的な部品製作へ進む場合も考えられます。

このような場合、一回の受注金額だけでは、取引の全体像を十分に理解できないことがあります。

そこで、取引先ごとの案件履歴を整理する方法があります。

例えば、

初回問い合わせ日。

初回受注日。

過去の受注件数。

累計受注金額。

製品の種類。

継続案件の有無。

こうした項目です。

ただし、過去に多くの仕事を受注しているからといって、将来も同じ取引が続くとは限りません。

また、売上金額が大きくても、採算や回収条件に問題がある場合もあります。

そのため、複数の情報を組み合わせて考える必要があります。

18.営業分析を担当者の評価だけに使わない

営業データを分析すると、担当者別の受注件数や受注金額を比較できる場合があります。

しかし、担当者によって扱っている案件が違う可能性があります。

例えば、新規の技術開発案件を担当している人は、見積や検討に時間がかかるかもしれません。

一方、継続案件を担当している人は、比較的短い期間で受注が確定する場合があります。

このような違いを考慮せずに、単純な受注率や売上金額だけで能力を評価することは適切とは限りません。

また、営業活動は一人だけで成立するものではありません。

技術担当者や製造担当者、協力会社などの支援によって、仕事が進む場合もあります。

そのため、営業分析では、個人の数字だけでなく、仕事の流れや組織としての課題も確認することが重要です。

実践プロンプト⑩

「営業担当者別の受注実績を分析したいです。担当案件の難易度、新規・継続の違い、見積金額、技術検討の必要性、受注までの期間などを考慮し、単純な件数比較だけで担当者の能力を判断しない方法を考えてください」

19.営業活動の改善テーマを選ぶ

ここまでの分析によって、さまざまな課題が見つかったとします。

例えば、

見積提出まで時間がかかっている。

見積後の結果が十分に記録されていない。

技術相談から見積へ進む案件が少ない。

失注理由が分からない。

受注後の原価が見積を上回る案件がある。

こうした問題です。

では、どれから改善すればよいでしょうか。

例えば、見積提出までの時間が長いことが、重要な問題になっているかもしれません。

しかし、ほかの課題の方が影響が大きい場合もあります。

そこで、

発生頻度。

お客様への影響。

受注や利益への影響。

必要な改善費用。

実施できる期間。

こうした項目を考慮します。

ChatGPTには次のように相談できます。

実践プロンプト⑪

「営業分析によって、見積提出の遅れ、失注理由の未確認、案件進行状況の不明確さ、見積原価と実際原価の差などが見つかりました。お客様への影響、経営への影響、改善の実現性を考慮して、優先的に調査するテーマを整理してください」

20.Excelで営業案件を管理する

営業分析を継続するためには、案件ごとの情報を整理することが役立ちます。

例えば、次のような項目です。

項目内容
案件ID一意の管理番号
お客様取引先名
問い合わせ日最初の相談日
案件内容製品や依頼内容
見積依頼日見積を依頼された日
見積提出日見積書を提出した日
見積金額提示した金額
案件の状態見積中、顧客検討中、受注など
受注日注文が確定した日
受注金額正式な受注金額
失注・保留理由確認できた理由
最終連絡日最後に連絡した日
次の行動確認・対応する内容

このような管理表があれば、案件の進行を追跡できます。

また、見積提出までの日数や、受注までの期間を計算することもできます。

ただし、複数回の見積改訂がある案件では、一つの案件に対して複数の見積書が存在する場合があります。

そのため、案件IDと見積番号を分けて管理する方法も考えられます。

実践プロンプト⑫

「製造業の営業案件をExcelで管理したいです。案件ID、見積番号、問い合わせ日、見積提出日、受注日、受注金額、案件状態、失注理由などを整理し、複数回の見積改訂にも対応できるデータ構成を考えてください」

21.営業分析ダッシュボードを作る

ここまでの情報を、ダッシュボードへまとめる方法を考えてみましょう。

例えば、次のような指標です。

問い合わせ件数。

見積提出件数。

受注件数。

受注金額。

受注率。

見積提出までの平均日数。

保留案件数。

これらを前月や前年同月と比較します。

ただし、件数や割合だけを並べるのではなく、注目すべき変化も整理することが重要です。

例えば、

「問い合わせ件数は増えているが、見積提出までの平均日数が長くなっている」

という変化が見つかったとします。

この場合、見積作成の工程で何が起きているか確認する必要があるかもしれません。

また、

「見積提出件数は減っているが、受注金額は増えている」

という場合には、一件あたりの受注金額や案件構成を確認することが考えられます。

実践プロンプト⑬

「営業ダッシュボードを作成したいです。問い合わせ、見積、受注、受注率、保留案件、受注までの期間を整理し、数字の変化から確認事項が分かる構成を考えてください」

22.営業活動を改善した効果を確認する

例えば、見積書の作成方法を改善したとします。

その結果、見積提出までの平均日数が5日から3日になりました。

これは、対応時間の短縮という成果です。

しかし、それだけで営業活動全体が改善したと判断してよいでしょうか。

例えば、見積内容の確認不足が増えていないか調べる必要があります。

また、受注率や見積後の追加質問がどう変化したかも確認できます。

さらに、受注後の原価や納期への影響がないか考えることも重要です。

そこで、改善前後について次の項目を比較します。

見積提出までの時間。

見積内容の訂正件数。

受注率。

お客様からの追加質問。

受注後の仕様変更。

実際原価と見積原価の差。

こうした項目です。

実践プロンプト⑭

「見積作成方法を改善し、平均提出日数を5日から3日へ短縮しました。見積内容の正確さ、受注率、追加質問、受注後の仕様変更、原価への影響なども考慮して、改善効果を確認する方法を整理してください」

23.今日の実践課題|営業データを分析してみよう

今回は、ChatGPTを使って、架空の製造会社の営業活動を分析する練習をしましょう。

ステップ① 営業の流れを整理する

ChatGPTに次のように質問します。

「製造業の問い合わせから技術検討、見積提出、条件調整、受注までの流れを整理してください」

ステップ② 営業ファネルを作る

「問い合わせ100件、見積依頼60件、見積提出50件、受注20件です。同一案件集団の進行として、各段階の進行率を計算してください」

ステップ③ 見積未提出の理由を調べる

「見積依頼60件のうち、10件が未提出です。顧客情報待ち、技術検討、材料価格確認、対応可否などに分類する方法を考えてください」

ステップ④ 見積提出までの時間を分析する

「見積提出までの日数が2日、4日、3日、10日、6日でした。平均値と最大・最小を求め、時間が長い案件について確認する項目を整理してください」

ステップ⑤ 受注率を計算する

「見積提出50件のうち20件が受注されました。件数ベースの受注率を計算してください」

ステップ⑥ 失注理由を整理する

「価格、納期、技術的な条件、顧客の計画中止など、失注理由を分類する管理表を考えてください。未確認の理由を勝手に補わないでください」

ステップ⑦ 見積金額と受注金額を比較する

「案件IDを基準に、見積金額、受注金額、条件変更を比較する方法を考えてください」

ステップ⑧ 保留案件を確認する

「見積提出後、長期間進展していない案件について、最終連絡日、顧客の検討状況、次の確認予定を整理してください」

ステップ⑨ 営業ダッシュボードを作成する

「問い合わせ、見積提出、受注件数、受注金額、受注率、見積提出までの時間をまとめたダッシュボードの構成を考えてください」

ステップ⑩ 改善計画へまとめる

「今回の営業分析から、優先して確認する課題を整理し、必要な資料、改善案、担当する役割、効果確認方法を考えてください」

この練習では、営業担当者の活動件数を増やすことだけを目的にしないでください。

お客様との相談から受注まで、どのような仕事が進み、どこで問題が発生しているのか理解することが目的です。

24.ChatGPTで営業分析を行うときの注意点

ChatGPTは、問い合わせ件数や見積提出件数、受注率、受注金額などの集計を支援できます。

しかし、実際のお客様が何を考えているのかを、数字だけから正確に判断することはできません。

例えば、受注できなかった案件について、価格が原因だったと推測することはできます。

しかし、実際の理由を確認していなければ、確定した事実として扱うことはできません。

また、問い合わせが増えたことと、売上が増えたことに直接的な因果関係があるとは限りません。

案件の進行には時間差があり、製品の種類や金額によっても結果が変わる場合があります。

さらに、営業データには取引先の重要な情報が含まれる場合があります。

AIを使用する際は、必要な範囲の情報を適切に管理することが重要です。

AIは、営業活動の分析や改善案の整理を支援できます。

実際のお客様の状況を理解し、必要な対応を判断するのは人間です。

25.営業活動の本当の成果は何でしょうか?

最後に、営業活動の成果について考えてみましょう。

営業というと、受注件数や売上金額を増やすことが重要だと考えられることがあります。

もちろん、それらは経営に必要な数字です。

しかし、数字を増やすことだけが仕事の目的になってしまうと、大切なことを見落とす可能性があります。

例えば、お客様が困っていることを十分に理解しないまま、見積を急いで提出した場合です。

受注できたとしても、後から仕様の認識違いや追加費用、納期の問題が発生するかもしれません。

一方、お客様からの相談を丁寧に整理し、必要な技術や条件を確認することで、仕事を進めやすくなる場合があります。

また、技術的に難しい相談でも、協力会社や専門家の知識を組み合わせることで、解決方法が見つかる可能性があります。

このように、営業活動には、数字だけでは表せない仕事も含まれています。

だからこそ、件数や金額を分析しながら、実際の仕事の進め方も確認することが重要です。

まとめ|営業の数字から、お客様との仕事を理解する

今回は、ChatGPTを使って営業活動を分析する方法を学びました。

重要なポイントは、次のとおりです。

  1. 営業活動を問い合わせから受注までの一連の流れとして整理する。
  2. 案件ごとの進行状況を記録する。
  3. 営業ファネルを使って、各段階の進行率を確認する。
  4. 見積未提出の理由を分類し、必要な対応を考える。
  5. 見積提出までの時間を分析する。
  6. 受注率は同じ案件集団を追跡して計算する。
  7. 失注と保留、案件中止などを区別する。
  8. 失注理由について、確認できた事実と推測を分ける。
  9. 件数ベースと金額ベースの受注率を比較する。
  10. 営業活動の量と、仕事の進行・成果を区別する。
  11. 見積後の保留案件や、受注までの時間を管理する。
  12. 受注金額だけでなく、原価や利益への影響も確認する。
  13. 新規取引と継続取引の違いを考える。
  14. Excelやダッシュボードで営業データを継続的に管理する。
  15. 分析結果を実際の仕事の改善へつなげる。

営業活動では、さまざまな数字を確認できます。

問い合わせ件数。

見積依頼件数。

見積提出件数。

受注件数。

受注金額。

受注率。

こうした情報を整理すれば、どの段階で仕事が進んでいるのか理解しやすくなります。

しかし、数字だけでは、お客様が何を考え、なぜその判断をしたのか分からない場合があります。

だからこそ、実際の相談内容や技術的な条件、見積の経緯なども確認する必要があります。

営業活動を分析する目的は、単に多くの仕事を受注することではありません。お客様が実現したいことを理解し、適切な提案と対応によって、価値のある仕事を継続的に生み出せるよう改善することです。

ChatGPTと一緒に営業データを整理し、案件の流れを理解し、改善できる部分を見つける。

そして、実際のお客様との仕事へ反映し、結果を確認する。

その積み重ねが、中級編で身につけていきたい実践的なAI活用です。


次回【中級編・第48回】

「ChatGPTで顧客分析を進める方法|新規・既存顧客の違いと継続取引の傾向を理解する実践講座」

次回は、営業活動をさらに発展させ、お客様との取引の特徴を分析する方法を学びます。

新規のお客様は、どのような相談から取引を始めているのか。

継続して取引しているお客様には、どのような特徴があるのか。

一度だけの取引で終わったお客様について、何を確認できるのか。

ChatGPTを使って、取引先ごとの履歴や相談内容を整理し、お客様との仕事をより深く理解する方法を考えていきましょう。

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