ChatGPTソラ先生と学ぶ!中級者のためのAI実践講座【第63回】ChatGPTを使って情報の根拠を確認する方法|事実・推測・未確認事項を分け、判断の根拠を確かめる実践講座
仕事では、さまざまな情報を基に判断します。
お客様から届いたメール、図面に書かれた条件、材料の資料、担当者から聞いた説明、過去の対応記録。
ChatGPTを使うと、こうした情報を読みやすく整理したり、比較したりできます。
しかし、文章が分かりやすくなったことと、その内容が正しいと確認できたことは別です。
例えば、「この材料なら使用できます」と書かれていても、どの温度、荷重、使用環境についての説明なのか分からなければ、今回の仕事に使えるかは判断できません。
「来週には納品できそうです」という発言も、材料や加工、検査の日程を確認した回答なのか、現時点の見込みなのかで意味が変わります。
大切なのは、情報を疑うことだけではありません。
何を根拠にしているのか、どの範囲なら言えるのか、何をまだ確認する必要があるのかを明確にすることです。
今回は、ChatGPTを使って情報の根拠を整理し、実際の確認につなげる方法を学びましょう。
1.確認したい内容を一文にする
最初に、何が正しいかを確かめたいのかを具体的にします。
「この資料は信用できますか」という質問だけでは、確認範囲が広すぎます。
例えば、
「この資料は、今回指定された温度での使用可否を判断する根拠になるか」
という形にすると、確認したいことが明確になります。
一つの文章に複数の主張が含まれている場合は、分けて考えます。
プロンプト例①:確認する主張を分ける
以下の文章から、確認が必要な主張を抜き出してください。
各主張を、一つの内容を確認できる短い文章にしてください。
まだ正誤は判断せず、
何を確かめる必要があるかだけを整理してください。
【文章】
ここに貼り付ける
2.事実・予測・意見を分ける
仕事の説明には、性質の異なる情報が混ざっています。
| 区分 | 例 |
|---|---|
| 確認できる出来事 | 材料が本日入荷した |
| 予測・見込み | 加工は明日中に終わる見込み |
| 意見・評価 | この方法の方が進めやすい |
| 提案 | まず少数で試してはどうか |
| 未確認事項 | 検査の日程はまだ確認していない |
どれも仕事に必要な情報ですが、同じ確かさではありません。
見込みを確定事項として扱ったり、意見を実績として説明したりしないようにします。
プロンプト例②:情報の種類を整理する
以下の記録を、
・確認できる出来事
・予測や見込み
・意見や評価
・提案
・未確認事項
に分けてください。
発言者が「確認済み」と述べているだけの場合は、
実際の根拠まで示されているかも区別してください。
分類が難しい部分は、その理由を示してください。
3.「書いてある」と「確かめられた」を区別する
資料に書かれていることは、まず「その資料がそう説明している」という情報です。
今回の条件で成立することまで、確認できたとは限りません。
例えば、ある資料に加工実績が載っていても、今回と同じ形状、寸法、数量で対応できるかは別の確認です。
記載内容を正確に読み取り、そのうえで今回の仕事との関係を確かめます。
4.説明用の案件で考えてみる
ここからは、架空の材料選定の相談を使います。
社内に、次のメモが残っていたとします。
「以前、この材料を使ったことがある。今回も使えると思う」
今回確認したいのは、その材料を指定された使用条件で採用できるかどうかです。
しかし、このメモだけでは、以前の使用温度、荷重、接触するもの、使用期間などが分かりません。
材料を使った経験があることと、今回の条件に合うことを分けて整理していきます。
5.元の資料や記録を探す
要約や伝聞だけでなく、元の情報を確認します。
図面なら対象の版、メールなら実際の文面、試験なら条件と結果が書かれた記録を探します。
元資料が見つからない場合は、その状態を残します。
「以前に聞いたはず」という記憶を、確認済みの記録として扱わないようにしましょう。
プロンプト例③:元情報の所在を整理する
以下の説明について、根拠を確認するために探す情報を整理してください。
・確認したい主張
・現在ある情報
・元の資料や記録として確認するもの
・確認先の候補
・所在が分からないもの
資料が実在すると確認できない場合は、
「探す候補」として示してください。
6.根拠と主張を対応させる
資料があるだけでは、主張全体を支えられるとは限りません。
例えば、「加工したことがある」という記録は、加工実績の根拠にはなります。
しかし、それだけで耐久性や長期使用への適合まで説明することはできません。
どの資料が、どの主張のどこまでを支えているかを整理します。
プロンプト例④:主張と根拠を対応させる
以下の主張と資料を対応させてください。
列:
・主張
・関係する資料の記載
・その記載から確認できること
・その記載だけでは確認できないこと
・追加確認が必要なこと
資料の内容を超えて、主張を正しいと判断しないでください。
7.対象が一致しているかを確認する
似た名称でも、同じ対象とは限りません。
材料なら正式名称やグレード、製品なら品番、図面なら番号と版を確認します。
会社名や設備名が同じでも、対象となる仕様が異なる場合があります。
今回の対象と、根拠資料の対象を照合しましょう。
プロンプト例⑤:対象の一致を点検する
今回の対象と、根拠資料の対象を比較してください。
確認項目:
・正式名称
・品番や型式
・グレード
・図面番号と版
・対象となる数量や範囲
一致を確認できない項目は、未確認として残してください。
似た名称だけで同一と判断しないでください。
8.条件が一致しているかを確認する
同じ対象でも、条件が違えば結果が変わることがあります。
確認する条件は、判断したい内容に応じて選びます。
例えば、材料の使用可否を考えるなら、温度だけでなく、荷重、接触するもの、使用時間などの確認が必要になる場合があります。
何が判断に関係するかも、必要に応じて担当者に確認します。
プロンプト例⑥:条件差を整理する
今回の条件と、資料や過去事例の条件を比較してください。
・一致している条件
・異なる条件
・記載がなく比較できない条件
・専門の担当者に確認すること
を整理してください。
条件差が結果に与える影響は、
資料に根拠がない限り断定しないでください。
9.日付と情報の状態を確認する
情報には、確認した時点があります。
納期、在庫、担当者、設備の予定などは、時間がたつと変わる場合があります。
また、資料の作成日と、情報が適用される時点は同じとは限りません。
現在の判断に使う情報なのか、過去の状況を説明する情報なのかを区別します。
10.数字には意味と単位を付ける
数字だけを抜き出すと、条件が見えなくなることがあります。
例えば、時間なのか日数なのか、全数なのか一部なのか、測定値なのか目標値なのか。
数字の意味、単位、対象、測定や算出の方法を確認します。
プロンプト例⑦:数字の前提を確認する
以下の文章に含まれる数字を整理してください。
各数字について、
・何を表すか
・単位
・対象範囲
・測定値、計算値、目標値、見込みの区別
・記載されている条件
・不足している説明
を示してください。
欠けている単位や条件を推測で補わないでください。
11.引用は前後の説明も読む
一文だけを抜き出すと、意味が変わることがあります。
「使用できる」と書かれていても、直前に対象条件があり、直後に制限が示されているかもしれません。
重要な判断に使う場合は、該当箇所の前後も確認します。
プロンプト例⑧:引用の範囲を点検する
以下の引用文を、元の文章の前後と照合してください。
・引用だけでは分からない前提
・省略されている条件
・例外や制限
・引用によって意味が変わる可能性
を整理してください。
元の文章にない解釈を付け足さないでください。
12.伝聞は経路を分けて残す
「お客様がそう言っていたと、担当者から聞いた」という情報には、伝達の段階があります。
伝聞だから不要ということではありません。
ただし、実際の発言と、途中で要約された内容を区別します。
約束や仕様に関係する場合は、元の発言や記録を確認する必要があるかを考えます。
13.経験は具体的な事例まで確認する
経験に基づく説明には、役立つ知識が含まれています。
一方で、「いつも大丈夫だった」という言葉だけでは、今回と比較できません。
どの案件で、何を行い、何を確認したのかを聞きます。
経験を使うために、条件を言葉にしていきます。
プロンプト例⑨:経験を確認する質問を作る
以下の経験に基づく説明について、
今回の判断に使うための質問を作ってください。
・過去の対象
・実施したこと
・当時の条件
・確認した結果
・今回との共通点
・今回との違い
本人が話していない経験や結果は作らないでください。
14.肩書や知名度だけで判断しない
専門家やメーカーの説明は、重要な確認材料になります。
ただし、誰が述べたかだけで、今回の主張が成立すると判断しないようにします。
何を根拠に、どの条件について述べているかを確認します。
同じように、所属や知名度が分からない資料も、内容と根拠を見ずに退けないことが大切です。
15.複数の資料が同じことを述べていても出所を見る
いくつもの資料に同じ説明があると、確かな情報に見えることがあります。
しかし、すべてが同じ元資料を引用している場合、独立した確認が増えたわけではありません。
情報がどこから来たのかを、分かる範囲でたどります。
プロンプト例⑩:情報の出所を整理する
以下の資料について、
共通する主張と、その出所を整理してください。
・各資料の主張
・明示されている参照先
・同じ元資料に依存している部分
・独立した確認か判断できない部分
参照先が不明な場合は、
同じ出所とも別の出所とも断定しないでください。
16.食い違う情報は条件ごとに比較する
資料同士で違う説明がある場合、すぐにどちらかを採用するのではなく、対象と条件を比べます。
対象グレード、時期、測定方法、言葉の定義が違うかもしれません。
違いが分からない場合は、確認する質問を作ります。
プロンプト例⑪:食い違いを整理する
以下の資料Aと資料Bを比較してください。
・食い違っている主張
・それぞれの対象
・条件
・日付
・用語の意味
・確認方法
を並べてください。
違いの理由が分からない場合は、
推測を結論にせず、確認事項として示してください。
17.反対の情報も探す
ある方法を採用したいと考えていると、役立つ情報だけを集めてしまうことがあります。
使えない条件、問題が起きた事例、別の説明がないかも確認します。
ただし、反対意見があるというだけで、同じ重みの根拠があるとは限りません。
それぞれの情報の内容と、裏付けを見ます。
プロンプト例⑫:不足している検証を見つける
以下の判断材料を点検してください。
・結論を支持する情報
・結論と合わない情報
・まだ調べていない条件
・追加で確認する資料や質問
を整理してください。
反対の事例を創作しないでください。
情報がない部分は、未確認として残してください。
18.ChatGPTに根拠を尋ねた後も確認する
ChatGPTに「根拠を示して」と依頼することはできます。
ただし、示された資料名、引用、説明が正確かは、実際の資料で確認します。
参照先が存在しても、その資料が今回の主張を支えているとは限りません。
提示された根拠を、確認作業の入口として扱いましょう。
プロンプト例⑬:根拠の提示方法を指定する
以下の説明について、根拠を整理してください。
・主張
・参照した資料
・資料の該当箇所
・そこから直接確認できること
・推論していること
・確認できないこと
実際に参照できていない資料は、
参照済みとして扱わないでください。
資料名や引用文を作らないでください。
19.リンクがあることだけで確認済みにしない
リンクが開くことと、内容が主張を裏付けていることは別です。
対象の資料にたどり着けるか、該当する説明があるか、条件が一致しているかを確認します。
更新されるページでは、確認した日付や資料の版も残すと、後から見直しやすくなります。
20.原文の言葉と解釈を分ける
元の文章を読んだ後に、自分なりの意味を付けている場合があります。
例えば、「検討可能」を「対応可能」と受け取っていないか。
「参考値」を「保証される値」として扱っていないか。
重要な言葉は原文を確認し、解釈を分けて書きます。
プロンプト例⑭:解釈の広がりを点検する
元の文章と、以下の要約を比較してください。
・原文より意味が強くなった部分
・条件が省略された部分
・提案が決定に変わった部分
・参考情報が確約のようになった部分
を確認してください。
該当箇所と、原文に沿った修正案を示してください。
21.確認できないことは範囲を限定して伝える
根拠が足りない場合でも、現在分かっていることは説明できます。
例えば、
「過去の使用実績は確認できましたが、今回の温度と荷重での適合は未確認です」
という形です。
分かっていることまで曖昧にせず、分からない部分も確定したように書かないようにします。
22.判断への影響に合わせて確認する
すべての文章に同じ量の確認が必要とは限りません。
社内メモの表現整理と、仕様、納期、品質などの判断に使う情報では、必要な確認が異なります。
間違っていた場合に何へ影響するかを見て、確認する範囲を決めます。
プロンプト例⑮:確認の優先順を整理する
以下の情報について、確認の優先順を検討してください。
観点:
・どの判断に使うか
・間違っていた場合に影響する仕事
・他の情報や作業へのつながり
・判断や回答の期限
根拠のない危険度や点数は付けず、
先に確認する理由を言葉で示してください。
23.根拠の一覧を作る
確認内容が増えたら、一覧にまとめます。
| 主張 | 根拠 | 適用範囲 | 現在の状態 |
|---|---|---|---|
| 過去に材料を使用した | 過去案件の記録 | 記録された案件 | 確認済み |
| 今回も使用できる | 比較に必要な条件が不足 | 今回の案件 | 未確認 |
| 追加確認が必要 | 条件差の一覧 | 判断に関係する項目 | 確認を進める |
確認済みの範囲が分かるようにすると、判断に使える情報を選びやすくなります。
プロンプト例⑯:根拠一覧を作る
以下の確認記録を、根拠一覧にしてください。
列:
・確認する主張
・根拠となる資料や発言
・確認できたこと
・適用範囲
・未確認事項
・次に行う確認
「確認済み」は、何を確認したかが分かる表現にしてください。
24.確認結果を相手に伝える
確認を進めた後は、結論だけでなく、必要な条件も伝えます。
どこまで確認でき、何が残り、次に何をするのかを示します。
資料をたくさん添えるだけでは、相手が必要な情報を見つけにくい場合があります。
判断に関係する内容を先に整理しましょう。
プロンプト例⑰:確認結果の報告を作る
以下の確認結果から、報告文を作ってください。
順序:
1.今回確認したこと
2.確認できた内容
3.根拠と対象範囲
4.未確認事項
5.次の確認または判断
資料が裏付けていない結論や、
新しい約束を加えないでください。
25.後から情報が変わった場合も残す
確認した後に、新しい資料や回答が届くことがあります。
その場合は、何が変わったか、以前の判断に関係するかを確認します。
古い記録を黙って書き換えるだけでは、過去の説明との関係が分からなくなることがあります。
変更内容と確認した時点を残します。
26.誤りが分かったら影響範囲を確認する
根拠の読み違いや、対象の取り違えが分かった場合は、文章の修正だけで終わらないことがあります。
その情報をどの資料や回答に使ったかを確認します。
実際に影響があったことと、影響を確認中のことは分けて整理します。
プロンプト例⑱:修正する範囲を整理する
以下の誤りと使用記録から、
修正や再確認が必要な範囲を整理してください。
・誤っていた内容
・正しいと確認できた内容
・使用した資料や回答
・確認できている影響
・まだ分からない影響
・次に連絡または確認すること
未確認の影響を、問題ありとも問題なしとも断定しないでください。
27.確認に使う資料の扱いにも配慮する
図面、取引先の資料、個人情報などを扱う場合は、利用環境と社内の取り決めに従います。
氏名や取引先名を省いても、根拠の比較ができる場合があります。
一方で、対象品番や資料の版を消すと、照合できなくなる場合もあります。
不要な情報を減らしながら、確認に必要な条件を保ちます。
28.確認作業を次回に残す
一度調べたことでも、根拠の場所が分からなくなると、同じ確認を繰り返すことになります。
資料名、版、該当箇所、確認した内容、適用条件をまとめておきます。
次回は、その記録が今も使えるかを確認してから利用します。
プロンプト例⑲:再利用する記録を作る
以下の確認結果を、次回参照するための記録にしてください。
・確認した主張
・根拠資料
・版や日付
・該当箇所
・確認できた範囲
・今回の適用条件
・次回も再確認すること
今回の確認結果を、条件なしで使える知識に変えないでください。
29.判断に使う前のチェックリスト
情報を仕事の判断に使う前に、次の点を確認しましょう。
- 確かめたい主張が具体的か
- 事実、予測、意見を分けたか
- 元の資料や記録を確認したか
- 根拠が主張のどこまでを支えるか分かるか
- 対象の品番、グレード、版が合っているか
- 今回の条件と比較したか
- 日付と適用時点を確認したか
- 数字の意味と単位が分かるか
- 引用の前後に条件がないか
- 食い違う情報も確認したか
- 未確認事項を確定扱いしていないか
- 根拠の所在を次回もたどれるか
プロンプト例⑳:判断資料を点検する
以下の判断資料を点検してください。
・主張と根拠が対応しているか
・対象や条件が一致しているか
・引用の意味が変わっていないか
・予測を事実としていないか
・未確認部分を確定していないか
・資料の内容を超えた結論がないか
問題箇所、根拠、追加確認する内容を示してください。
30.実践演習:一つの説明の根拠を確かめる
実際に仕事で使おうとしている説明を一つ選び、順番に確認してみましょう。
ステップ1:主張を書く
何が正しいかを確かめたいのか、一文にします。
ステップ2:情報の種類を分ける
事実、予測、意見、提案を整理します。
ステップ3:元の情報を探す
資料、メール、記録、発言の所在を確認します。
ステップ4:主張と根拠を対応させる
どこまで裏付けられ、どこから先は言えないかを分けます。
ステップ5:対象を照合する
品番、型式、材料名、図面の版などを確認します。
ステップ6:条件を比較する
今回と資料の条件の違いを整理します。
ステップ7:食い違う情報を確認する
別の説明がある場合は、対象や条件を並べます。
ステップ8:不足情報を質問にする
必要な資料や担当者に確認します。
ステップ9:確認結果を伝える
確認済みの範囲と、まだ分からないことを分けて説明します。
ステップ10:根拠を記録する
次回も参照できる形で、資料と条件を残します。
31.よくある失敗と改善方法
失敗①:読みやすい説明を正しい説明だと考える
文章が自然でも、根拠が十分とは限りません。
改善方法
表現の確認と、内容の根拠の確認を分ける。
失敗②:資料があるだけで判断する
今回とは違う対象や条件の資料かもしれません。
改善方法
主張、対象、条件、時点を資料と照合する。
失敗③:過去にできたので今回もできると考える
材料、数量、設備、使用条件が異なる場合があります。
改善方法
過去の結果と成立条件を分け、今回との違いを確認する。
失敗④:同じ説明が多いので確かだと判断する
同じ元資料を引用しているだけの場合があります。
改善方法
記載数だけでなく、情報の出所と独立した確認の有無を見る。
失敗⑤:分からない部分を自然な文章で埋める
読みやすくなった結果、未確認事項が見えなくなります。
改善方法
不足情報を残し、確認する質問へ変える。
32.今回のポイント
- 確認したい主張を具体的にする。
- 事実、予測、意見、提案を分ける。
- 記載されていることと、確かめられたことを区別する。
- 元の資料や記録を確認する。
- 根拠が支える範囲を明確にする。
- 対象と条件を今回の仕事と照合する。
- 日付、単位、数字の意味を確認する。
- 引用の前後と伝達の経路を見る。
- 経験や肩書だけで結論を出さない。
- 食い違う情報や反対の根拠も検討する。
- 未確認事項を質問と次の行動に変える。
- 根拠の所在と適用条件を記録する。
33.そのまま使える基本プロンプト
プロンプト例㉑:情報の根拠を整理する
あなたは、仕事で使う情報の根拠を整理する補助役です。
以下の主張と資料について、
現在確認できることと、追加確認が必要なことを分けてください。
【確認したい主張】
ここに記入する
【今回の対象と条件】
ここに記入する
【この情報を使う判断】
ここに記入する
【現在ある資料・記録】
ここに貼り付ける
【整理してほしい内容】
1.主張の分解
・一つずつ確認する内容
・事実、予測、意見、提案の区別
2.根拠
・元の資料や記録
・該当箇所
・資料の版や日付
・根拠が確認できない部分
3.適用範囲
・対象の一致
・条件の一致と違い
・適用する時点
・今回の判断に使える範囲
4.不足と食い違い
・情報が足りないこと
・資料同士で異なること
・確認先
・確認する質問
5.現在の説明
・確認できたこと
・まだ言えないこと
・次に行う確認
【守ってほしいこと】
・資料名や引用文を作らない
・参照できていない資料を参照済みとしない
・主張に合う情報だけを集めない
・対象や条件の違いを省略しない
・予測や意見を事実に変えない
・根拠の内容を超えて結論を出さない
・未確認事項は未確認として残す
・各整理の根拠が分かるようにする
確認が終わった後は、次の依頼で記録を整えられます。
プロンプト例㉒:確認済みの範囲を報告する
以下の確認結果を、仕事で共有する報告文にしてください。
含める内容:
・今回確認した主張
・確認できた結果
・根拠となる資料
・対象と適用条件
・未確認事項
・次に必要な判断や確認
読みやすく整えてください。
ただし、条件を削ったり、結果を強く言い換えたりしないでください。
最後に、次回参照するために残す記録を一覧にしてください。
34.まとめ
仕事で使う情報は、内容だけでなく、何を根拠にしているかを確認することが大切です。
元の資料があるか、その資料が今回の対象と条件に合っているか、どこまでを裏付けているかを確かめます。
分からないことや、資料同士で異なることがあれば、結論を急がず確認質問に変えます。
ChatGPTには、主張の分解、根拠の対応づけ、条件差の整理、質問や報告文の作成を手伝ってもらえます。
そのうえで、実際の資料、担当者、現場の状態を確認し、判断につなげます。
根拠と適用範囲を明確にしておくことは、今回の判断だけでなく、次の仕事で同じ情報を使うときにも役立ちます。
次回予告
第64回は、
「ChatGPTを使って仕事の仮説を立て、検証につなげる方法」
原因や対応方法がまだ分からないときに、考えられる説明を仮説として整理し、何を確かめればよいかを明確にします。
思いついた説明を事実と混同せず、記録、観察、確認、試行を通じて検討を進める方法を学びます。