馬は、東日本の距離を縮めた
2014.04.24
船が水の道をつないだのなら、陸では馬が距離を縮めます。
人間が一日かけて歩く距離も、馬なら大きく変わります。
荷物も運べる。
情報も早く伝えられる。
そして戦いになれば、馬は武器になります。
東北の蝦夷について語られるとき、騎馬による戦いがしばしば重要になります。
でも、私は「蝦夷は馬に強かった」という一言だけで終わらせたくありません。
馬を使う社会には、馬を育てる土地が必要です。
草地がいる。
水がいる。
繁殖させる知識がいる。
馬具を作る人も必要です。
鉄を加工する人もいる。
つまり騎馬戦術の背後には、一つの社会があります。
兵士だけを見ても分からない。
馬を育てる人。
鉄を打つ人。
食料を用意する人。
情報を運ぶ人。
全部がつながって初めて戦える。
アテルイたちが大きな朝廷軍と戦えたのなら、その背後には相応の地域社会と物流があったはずです。
「勇敢だったから勝った」
だけでは説明できません。
戦争も、結局は生活の延長です。
新着記事
人気記事
カテゴリー
アーカイブ