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量産で大切なのは、速さだけではなく続けられること

2016.03.08

量産というと、できるだけ速く多くつくることを考えがちです。

もちろん、生産時間は大切です。

同じ部品をつくるなら、必要以上に時間がかからない方がいい。

無駄な動きが少ない方がいい。

加工時間を短くできれば、生産性も上がります。

けれど、速さだけを追いかければいいわけではありません。

速く加工できても、工具がすぐに傷む。

加工条件が不安定になる。

寸法のばらつきが大きくなる。

作業する人への負担が増える。

頻繁に調整しなければならない。

それでは、長く安定して続けることが難しくなります。

生産では、一回だけ速くつくれることより、必要な品質を保ちながら繰り返しつくれることが重要です。

工具がどのくらい持つのか。

加工中に材料が安定しているか。

測定しやすいか。

治具の交換や清掃に無理がないか。

作業する人が安全に扱えるか。

こうしたことも含めて工程を考えます。

プラスチック加工では、加工速度を上げすぎることで熱の影響が大きくなる場合があります。

材料によっては、寸法や仕上がりに影響が出ることもあります。

だから、一番速い条件が一番良い条件とは限りません。

品質。

工具寿命。

加工時間。

材料の状態。

それぞれのバランスを見ます。

小ロット生産でも同じです。

十個だけだから一気に加工する。

それで途中から寸法が変わってしまえば、やり直しになる可能性があります。

途中で測定する。

工具の状態を見る。

必要なら条件を修正する。

安定して最後までつくることが大切です。

生産設備も同じです。

設備を限界まで速く動かせば、一時的には生産数が増えるかもしれません。

しかし、部品の摩耗が早くなったり、トラブルが増えたりすれば、結果として停止時間が増えることがあります。

だから、生産現場では「続けられる速さ」を考えることがあります。

(株)アリスでは、量産を単なるスピード競争とは考えていません。

必要な品質を守る。

安定した工程をつくる。

問題が起きにくい状態をつくる。

そして、それを続けていく。

一日だけ速いより、毎日安定してつくれる方が強い。

量産のものづくりでは、そんな考え方も大切です。

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