良心は、仕事の小さなところに表れる。
「良い仕事をする」という言葉は簡単ですが、実際にはどんな仕事なのだろうと考えることがあります。
特別に難しい加工ができること。
高精度な製品をつくれること。
早く仕事ができること。
もちろん、どれも大切です。
でも私は、それだけではないと思っています。
例えば、製品に小さな傷を見つけたとき。
そのままでも気づかれないかもしれない。
もう一度やり直せば時間がかかる。
そんな場面でどうするのか。
納期が厳しいときに、間に合わない可能性が出てきたらどうするのか。
自分のミスに気づいたときに、すぐ伝えるのか。
仕事の品質は、こうした小さな判断にも表れると思っています。
(株)アリスでは、研究開発の試作品や治具、部品などを製作しています。
一つひとつ形も材料も違い、同じ仕事ばかりではありません。
だからこそ、手順だけでは決められない場面もあります。
そんなとき、最後に頼りになるものの一つが、
「自分がお客様の立場だったら、どうしてほしいだろう」
という感覚ではないかと思っています。
これは製造だけの話ではありません。
営業事務でも、連絡を一つ早くすることで相手が安心できることがあります。
仕上げでも、小さな違和感に気づいて確認することで不良を防げることがあります。
検査でも、「たぶん大丈夫」で済ませず、もう一度確認することがあります。
どれも派手な仕事ではありません。
誰かから必ず褒められることでもありません。
それでも、その小さな行動の積み重ねが製品や会社への信頼につながるのだと思います。
私は、良心や誠実さというものは、立派な言葉を言うことではなく、こうした毎日の仕事の中に出るものだと思っています。
技術は、経験を積めば少しずつ身につけることができます。
それと同じように、相手のことを考えて仕事をする習慣も、日々の中で育てていくものではないでしょうか。
(株)アリスでは、製品の品質だけでなく、「この会社に頼んでよかった」と感じてもらえる仕事を、一つずつ積み重ねていきたいと考えています。